
TANNOY E-11
¥32,000(1台、1990年頃)
解説
E-10の後継機にあたるブックシェルフ型スピーカーシステム。
低域には16cmコーン型ウーファーを搭載しています。
振動板には高分子系ポリ・オレフィン・コ・ポリマーを採用しています。また、高効率の冷却効果を持つ磁性流体フェロフルイドを採用することで、ハイ・パワーで連続駆動した際にも安定した特性を獲得しています。
高域には2.5cmドーム型トゥイーターを搭載しています。
このユニットのダイアフラムにはDMT(Differential Material Technologyダイアフラムを採用しています。この振動板ではサラウンドエッジ部にポリアミドを採用しており、高域周波数で振動係数が高まることでエネルギー損失を少なく抑えています。さらに、振動板にはアルミを使用しておりエッジ部と異なる材質を組合せることになり、共振周波数が分散され、ピークの少ない再生特性を実現しています。
また、振動板部分とコイルを一体とすることでコイルに発生した駆動力が正確に振動板に伝達するとともにピストンモーションの方向性が正しく維持され、過渡特性が向上しています。
ネットワーク部には線材で各パーツ間を直結するハードワイヤリングによって伝送系ロスを低減しています。
エンクロージャーにはバスレフポートを背面に設けたリア・ダクトタイプのバスレフ方式を採用しています。
写真のスピーカースタンドSTD-8は別売りオプションでした。
機種の定格
方式 | 2ウェイ・2スピーカー・バスレフ方式・ブックシェルフ型 |
使用ユニット | 低域用:16cmコーン型 高域用:2.5cmドーム型 |
許容入力 | 90W連続 |
出力音圧レベル | 88dB/W/1m |
内容積 | 11リットル |
外形寸法 | 幅210x高さ388x奥行205mm |
重量 | 5.2kg |
別売 | スピーカースタンド STD-8(2台1組、¥23,000) |