TANDBERG TPT-3001A
価格不明(1987年頃?)
解説
ハイエンドチューナーを目指して開発されたFMステレオチューナー。
フロントエンドのRF段とミキサー段にはデュアルゲートMOS FETを採用しています。8連相当のバリキャップ同調回路とあいまって感度、ヘッドルーム、歪率を改善しています。
IF切換え機能により、Wide、Normal、Narrowを選択できます。
Wideモードではディスクリート6ポールLCフィルター、Normalではディスクリート20ポールLCフィルター、NarrowはNormalモードにセラミックフィルターを追加して構成しています。
AM抑圧比に優れたリミッター回路は全帯域にわたって安定した出力を供給しています。
検波器には4MHzの広帯域フォスターシーレ改良型を採用しています。
MPX部は音質を重視してディスクリートで構成しています。
タンバーグが開発したオートマチック・ノイズキャンセラー回路とともにビートノイズを排除しています。
オーディオ部にはフィルムコンデンサーや金属皮膜抵抗などの厳選されたパーツを使用しています。
また、NFBを最小に抑えることで音の鮮度を確保しています。
機種の定格
型式 | FMステレオチューナー |
50dB SN感度 | stereo:32.1dBf |
SN比 | 82dB(65dBf入力、stereo) |
周波数特性 | 30Hz~15kHz +0.2 -0.5dB |
歪率(65dBf入力、stereo、1kHz) | wide:0.04% normal:0.05% narrow:0.08% |
キャプチャーレシオ | wide:0.4dB normal:1dB narrow:3dB |
スプリアスレスポンス比 | 135dB以上 |
AM抑圧比 | 70dB以上 |
ステレオセパレーション(1kHz) | wide:70dB normal:60dB narrow:55dB |
外形寸法 | 幅435x高さ83x奥行350mm |
重量 | 7kg |