SUPEX SD-700A
価格不明(1960年代後?)
解説
創立以来MC型カートリッジだけを設計製作してきたSUPEX社の集大成として開発されたMC型カートリッジ。
SD-700AはSD-700がベースとなっています。
新開発のアルニコマグネット等の基本設計は変更せずに振動系の設計が一新されており、構造や材質に新設計のものを採用することでダンピングの良い中高域と力強い低域を実現しています。
磁気回路にはミューメタルを採用しており、アニール加工を施して特殊構造の磁気片として使用しています。
新設計の振動系には外径0.4mm、肉厚0.05mmという特殊な軽合金製パイプを針軸として使用し、コイルもごく小さく巻かれ、ダンパー材等も新たに選ばれたものを使用することで、重量も大幅に軽減されています。
SD-700Aはアームの性能さえ良ければ0.5gでの使用も可能です。一般的にはアームの性能やしよう場所の状況により、1.5g~2.5gでの使用を推奨しています。
また、針先摩耗が特に小さく、約2,000時間の使用が可能です。
機種の定格
型式 | MC型カートリッジ |
周波数範囲 | 5Hz~25kHz |
出力 | 0.18mV |
インピーダンス | 3.5Ω |
クロストーク | 20dB~25dB |
スタイラス | 0.5milダイアモンド |
針圧 | 0.7g~3g |
自重 | 13.5g |
外装 | グレープラスチック 金属部クローム梨地メッキ |
針交換 | 本体郵送(¥3,900) |
備考 | 楕円針交換(¥900) |