
STUDER D731
価格不明(1994年頃)
解説
自由な設置を可能にするため、ラックマウント型に設計されたCDプレイヤー。
D731はデスクトップ型CDプレイヤーD730の内容を継承したものとなっています。
メカニズム部にはフィリップス製CDM-4proに変更されています。
CDM-4ではムービングマスの低減を量ることでトラッキング性能を高めており、特にD731に採用されたものは選別されてチューンナップされたCDM-4proと呼ばれる特別仕様品となっています。
D/A変換部は従来のマルチビット型から最新の1ビット型ビットストリームDACであるTDA1547に変更しています。これにより一段と滑らかな音質を得ています。また、機構設計や回路設計を重視することで1ビット型の弱点ともいわれる力感の乏しさを改善しています。
CD-Rの再生をTOC書き込み以前でも可能にしています。
これにより空きスペースのあるCD-Rでは追加録音が可能となるため、より柔軟にCD-Rを活用できます。
再生中のディスクのクオリティがリアルタイムで確認できる独自のエラーレート表示機構を搭載しています。
デジタル出力はXLR端子によるAES/EBUとSPDIFを搭載しており、OFFの切換えも可能です。
外部クロックが追加できるクロック入力端子を搭載しています。
アナログ出力はXLR端子によるバランスとRCA端子によるアンバランスを搭載しています。
ディスク120枚までの識別機能と、1枚あたり3個所までのキューイングポイントのメモリー機能を搭載しています。
ダイレクト選曲機能や、分、秒、フレーム単位での時間選曲、キューイングダイアルによるキューイング機構、0.2%ステップで±10%までピッチコントロールできるバリ・スピードなどの豊富な機能を搭載しています。
従来より大型のディスプレイを採用しています。
モニタースピーカーを内蔵しており、ディスクの内容が確認できます。
機種の定格
型式 | CDプレイヤー |
チャンネル数 | 2チャンネル |
周波数特性 | 20Hz~20kHz ±0.1dB |
高調波歪率 | 0.006%以下(20Hz~20kHz) |
SN比 | 100dB以上(リニア) |
チャンネルセパレーション | 96dB以上(1kHz) |
アナログ出力 | アンバランス:2V/250Ω バランス:+15dBu/50Ω(トランス付き) |
デジタル出力 | トランス付きバランス AES/EBU、SPDIF切替 |
メカニズム | フィリップス製 CDM-4pro |
D/A変換部 | ビットストリーム方式 フィリップス製TDA1547(DAC7) |
電源電圧 | 90V~127V、50Hz~60Hz |
電源容量 | 最大50VA |
外形寸法 | 幅482x高さ88x奥行368mm |
重量 | 7.7kg |