
STAX SRM-T1
¥80,000(1986年発売)
解説
真空管出力段を採用したドライバーユニット。
SRM-T1では出力段に高圧双三極管である6FQ7を採用しており、新設計のドライブ段と組み合わせています。
回路構成にはAクラスのDCアンプ構成を採用しています。
内部配線にはPC-OCCを採用しています。
シャーシには非磁性体としてアルミ合金を採用しています。
また、抵抗にはメーカーとの協力で開発したタンタル抵抗を採用しており、磁性体の排除を徹底しています。
プリヒート回路を搭載しており、電源スイッチON時にすぐに音出しが可能です。
出力端子は3系統装備しており、230Vのノーマルバイアス端子が1系統、580Vのプロバイアス用端子が2系統用意されています。
これによりプロシリーズのイヤースピーカーを2台同時に鳴らすことや、旧タイプのイヤースピーカーとの比較が可能となっています。
入力端子は2系統装備しています。
これらの端子はパラレル接続となっており、片方を出力端子として使う事でテープデッキ等に接続する事が可能です。
機種の定格
型式 | ドライバーユニット |
周波数特性 | DC~20kHz ±1dB以内(100Vrms、SR-Λ Signature1台使用時) |
増幅度 | 60dB |
高調波歪率 | 0.02%(1kHz、100Vrms出力、SR-Λ Signature1台使用時) |
入力インピーダンス | 50kΩ |
定格入力レベル | 100mV(100V出力) |
最大出力電圧 | 300Vrms(1kHz) |
バイアス電圧 | 230V、580V DC |
使用温度範囲 | 0~40℃ |
電源電圧 | AC100V ±10%、50Hz/60Hz |
消費電力 | 45W(通常使用時) 約10W(Pre-heat時) |
外形寸法 | 幅195x高さ103x奥行375mm(つまみ20mm、RCAジャック10mm含む) |
重量 | 3.9kg |