
STAX SR-ΛSignature
¥41,500(1986年発売)
解説
SR-Λシリーズの最新モデルとして開発されたイヤースピーカー。
SR-Λをドイツのダイムラーベンツ社の依頼によって低音・大振幅時にも低歪に改良したのがSR-ΛProfessionalです。SR-ΛSignatureではさらにSR-ΣProfessionalの開発で得られた技術とノウハウを盛り込むことで完成度を高めています。
イヤースピーカーは振動膜を2枚の固定極で挟み、振動膜にあらかじめ直流電圧を加えた構造となっています。そして、両側の電極のそれぞれにプラスとマイナスの信号が加わると、静電気の力で片側から引っ張られ、もう一方からは反発力を受けて振動膜が動きます。
この構造によって振動膜全体が同時に動作するため薄く軽い振動膜を用いる事が可能となり、ダイナミック型ヘッドホンとは異なる音質を実現しています。
SR-ΛSignatureではSR-ΣProfessionalと同じく1ミクロンの振動膜と1ミリ(1,000ミクロン)の固定極間ギャップを採用すると共に、配線材にはPC-OCCを採用しています。
SR-ΛSignatureはプロバイアス(580VDC)で使用する設計となっていますが、ノーマルバイアス(230VDC)でも鳴らすことが可能です。
この場合は音量がやや下がり、音がソフトになります。
機種の定格
型式 | ヘッドホン |
形式 | セミパノラミックタイプ、プロバイアス、エレクトロスタティック型、プッシュプル方式 |
周波数特性 | 7Hz~41kHz 8Hz~55kHz(別カタログ記載) |
静電容量 | 122pF(付属コード含む) |
インピーダンス | 129kΩ(10kHz) |
音圧感度 | 101dB(100Vrms入力、1kHz) |
最大音圧レベル | 118dB(400Hz) |
成極電圧 | 580V/DC(標準) |
ケーブル | 低容量ケーブル、2.5m6芯平行(PC-OCC) |
重量 | 450g(本体322g、340g(別カタログ記載)) |