
STAX SR-Λ
¥28,000(1979年発売)
解説
せみ・パノラミックサウンド設計のイヤースピーカー。
SR-Λは1981年のシカゴのコンシューマーエレクトロニクスショーでデザイン・アンド・エンジニアリング賞を受賞しました。
イヤースピーカーは振動膜を2枚の固定極で挟み、振動膜にあらかじめ直流電圧を加えた構造となっています。そして、両側の電極のそれぞれにプラスとマイナスの信号が加わると、静電気の力で片側から引っ張られ、もう一方からは反発力を受けて振動膜が動きます。
この構造によって振動膜全体が同時に動作するため薄く軽い振動膜を用いる事が可能となり、ダイナミック型ヘッドホンとは異なる音質を実現しています。
SR-Λはセミ・パノラミックサウンドとなっており、小判型の発音ユニットを耳の向きに合わせてやや斜め前方に配置しています。また、ボディを独特の構造を持つ開放型とし、イヤーパッドにも配慮を加えています。
これにより音楽にスケール感を与えると共に高い解像力も可能にしています。
機種の定格
型式 | ヘッドホン |
形式 | エレクトロスタティック型、プッシュプル方式 |
周波数特性 | 8Hz~35kHz |
インピーダンス | 122kΩ(10kHz) |
音圧感度 | 101dB(100Vrms入力、1kHz) |
ケーブル | 低容量ケーブル、2.5m6芯平行 |
重量 | 340g |