SONY ST-5500
¥29,800(1970年頃)
解説
FM放送を手軽に聴けるよう企画設計されたFM/AMチューナー。
FMフロントエンド部にはFETを採用しており、優れた混変調特性と混信排除特性を得ています。
また、良好な感度でFM多局化への対応を図っています。
FMのIF段には安定で選択度特性および帯域特性が良好なソリッドステートフィルターを使用しており、ステレオ時の歪率やステレオ分離特性が優れています。
各ステージの利得配分に新しい考え方を導入しており、FM離調時のノイズ(局間ノイズ)が少なく、ミューティング付きと同様に快適に選局が行えます。
マルチプレックス回路のコイルはブロック化しており、経年変化を抑えています。
AM回路はFM回路と完全に分離した設計となっています。
AMのIF段にもソリッドステートフィルターを採用しており、混信の少ない受信を実現しています。
AM受信用の内蔵バーアンテナは回転式となっており、雑音を避けて感度の良い受信ができます。
出力端子は固定出力とか変出力の2系統を搭載しています。
機種の定格
型式 | FM/AMチューナー |
<FMチューナー部> | |
受信周波数 | 76MHz~90MHz |
中間周波数 | 10.7MHz |
感度 | 3μV(IHF規格実用感度) 2.0μV(S/N=30dB) 1.4μV(S/N=20dB) |
S/N | 65dB |
キャプチャーレシオ | 1.6dB |
選択度 | 60dB |
イメージ妨害比 | 43dB |
IF妨害比 | 82dB |
スプリアス妨害比 | 78dB |
AM抑圧比 | 50dB |
周波数特性 | 30Hz~15kHz ±1dB |
アンテナ端子 | 300Ω平衡 |
歪率 | mono:0.3%(400Hz、100%変調時) stereo:0.7%(400Hz、100%変調時) |
FMステレオ分離度 | 38dB以上(400Hz) |
19kHz:38kHz抑圧比 | 50dB |
<AMチューナー部> | |
受信周波数 | 530kHz~1,605kHz |
中間周波数 | 455kHz |
感度 | 48dB/m(内蔵アンテナ使用時) 20μv(外部アンテナ使用時) |
S/N | 50dB |
イメージ妨害比 | 56dB(1,000kHz) |
IF妨害比 | 40dB(1,000kHz) |
歪率 | 0.8% |
アンテナ | フェライトバーアンテナ 外部アンテナ端子付き |
<総合> | |
定格出力 | 固定出力(Fix):750mV/5kΩ 可変出力(Variable):0~1.5V/2.5kΩ(最大出力にて) |
回路方式 | FMステレオ/FM-AMチューナースーパーヘテロダイン方式 |
使用半導体 | 受信回路 FET:1個 トランジスタ:17個 付属回路 トランジスタ:2個 ダイオード:18個 |
電源電圧 | AC100V、50Hz/60Hz |
消費電力 | 13W |
外形寸法 | 幅420x高さ123x奥行265mm |
重量 | 4.1kg |
付属 | FM用リボンアンテナ 接続コード RK-74 ポリッシングクロス |