SONY ST-5066
¥24,800(1973年発売)
解説
強電界に強く、微弱電波も受信できるチューナーを目指したFM/AMチューナー。
フロントエンドの高周波増幅回路には、特殊構造をもつジャンクションFETを採用しており、低雑音で増幅度が高いためノイズを抑制でき、S/Nを改善しています。
さらに、安定な局部発振回路、FET使用のミキサー回路を搭載しています。
IF部には2素子1パッケージ型のソリッドステートフィルターを2個採用しており、精度が高く調整ずれのない設計となっています。
MPX回路にはトランジスタ3石を配し、周辺のコイル類もユニット化して部品点数の減少を計り、信頼性を高めています。
さらに無調整の密閉ユニットとすることで、熱や湿気の影響を押さえ、経年変化を抑えています。
AM部は独立回路構成となっており、高選択度トリプルチューンIFTの採用により、高感度でスプリアス・ビートの少ない受信が可能となっています。
機種の定格
型式 | FM/AMチューナー |
回路方式 | スーパーヘテロダイン方式 |
<FMチューナー部> | |
アンテナ端子 | 300Ω平衡型 75Ω不平衡型 |
受信周波数 | 75MHz~90MHz |
中間周波数 | 10.7MHz |
実用感度 | 2.2μV(IHF) |
感度 | 1.7μV(S/N=30dB) |
S/N比 | 68dB |
キャプチャーレシオ | 1.5dB |
選択度 | 55dB(IHF) |
イメージ妨害比 | 45dB |
IF妨害比 | 95dB |
スプリアス妨害比 | 75dB |
AM抑圧比 | 45dB(IHF) |
周波数特性 | 30Hz~15kHz、+1 -3dB |
歪率 | mono:0.5%(400Hz、100%変調時) stereo:0.8%(400Hz、100%変調時) |
FMステレオセパレーション | 35dB以上(400Hz) |
出力電圧/インピーダンス (400Hz、100%変調時) |
High:1.5V/3.3kΩ Normal:0.75V/4.5kΩ |
<AMチューナー部> | |
アンテナ | フェライトバーアンテナ 外部アンテナ端子付 |
受信周波数 | 530kHz~1,605kHz |
中間周波数 | 455kHz |
感度 | 48dB/m(バーアンテナ使用時) 100μV(外部アンテナ使用時) |
S/N比 | 50dB(50mV/m) |
イメージ妨害比 | 45dB(1,000kHz) |
IF妨害比 | 40dB(1,000kHz) |
歪率 | 0.6% |
<総合> | |
使用半導体 | トランジスタ:20(受信回路x17、付属回路x3) FET:2 ダイオード:14 |
電源 | AC100V、50Hz/60Hz |
消費電力 | 18W |
外形寸法 | 幅416x高さ120x奥行284mm |
重量 | 4.8kg |