オーディオの足跡

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ST-5055Aの画像
 解説 

強電界に強く、微弱電波も受信できるチューナーを目指したFM/AMチューナー。

フロントエンドでは、高周波増幅回路に新開発ジャンクションFETを採用しており、局部発振回路、FETミキサー回路を搭載することで、強電界特性を改善しています。

IF部には2素子の新開発ワンパーケージのソリッドステートフィルターや、対称型ダイオードリミッターを採用しています。さらにHi-Fi用のICを採用した精度が高く、調整ズレのない設計となっています。
また、FMディスクリミネーターには無調整のソリッド・ステート・ディスクリミネーターを採用したため、安定した復調が可能です。

MPXステレオ分離回路には、高集積度ICとIC専用の無調整タイプのコイルユニットを採用しています。
無調整の密閉ユニットとすることで、熱や湿気などの影響を受けにくく、経年変化による特性劣化を抑えています。

AM部は高周波増幅回路1段構成で、3連バリコンを使用しています。
IF部は高選択度トリプルチューンIFTを採用しており、また、特殊設計によるAGC回路などにより、感度の良いスプリアス・ビートの少ない受信が可能となっています。

機種の定格
型式 FM/AMチューナー
回路方式 スーパーヘテロダイン方式
<FMチューナー部>
アンテナ端子 300Ω平衡型
75Ω不平衡型
受信周波数 76MHz~90MHz
中間周波数 10.7MHz
実用感度 2.2μV(IHF)
感度 1.7μV(S/N=30dB)
S/N比 68dB
キャプチャーレシオ 1.0dB
選択度 70dB(IHF)
イメージ妨害比 45dB
IF妨害比 95dB
スプリアス妨害比 75dB
AM抑圧比 45dB(IHF)
周波数特性 30Hz~15kHz、+1 -3dB
歪率 mono:0.4%(400Hz、100%変調時)
stereo:0.6%(400Hz、100%変調時)
FMステレオセパレーション 35dB以上(400Hz)
出力電圧/インピーダンス 固定出力(Fixed):750mV/10kΩ
可変出力(Variable):0~1.5V/1.8kΩ
<AMチューナー部>
アンテナ フェライトバーアンテナ
外部アンテナ端子付
受信周波数 530kHz~1,605kHz
中間周波数 455kHz
感度 46dB/m(バーアンテナ使用時)
100μV(外部アンテナ使用時)
S/N比 50dB(50mV/m)
イメージ妨害比 70dB(1,000kHz)
IF妨害比 65dB(1,000kHz)
歪率 0.5%
<総合>
使用半導体 トランジスタ:21(受信回路x16、付属回路x5)
FET:2
ダイオード:14
IC:2
電源 AC100V、50Hz/60Hz
消費電力 17W
外形寸法 幅416x高さ120x奥行285mm
重量 4.8kg