SONY SS-G55
¥100,000(2台1組、1991年発売)
解説
ロックやフュージョンのサウンドを本格的に楽しむため、それ専用の新技術を採用し、楽器やボーカルなどをリズム感豊かに再生することを目指したスピーカーシステム。
低域には20cmコーン型ウーファー、中域には10cmコーン型ミッドレンジを搭載しています。
メリハリのある音を目指し、特殊ラミネート技術を採用することで従来の紙より強度を高めたコーン紙を採用しています。
高域にはLa Voceシリーズにも採用されたバイオセルロースによる2.5cmドーム型トゥイーターを搭載しています。
バイオセルロースは、ソニーと味の素、工業技術院繊維高分子材料研究所の3社共同で開発した素材で、アセトバクターというバクテリアが作る繊維です。特長は、極めて薄く(10数ミクロン)、軽いながらも紙の約1/1000と非常に細い繊維構造をしており、音の伝播速度が紙に比べて約3倍というアルミニウム並の音速を持っています。また、共振鋭度も約24で、アルミニウムの共振鋭度と比べて約1/10と少なく、紙とほぼ同等の数値を実現しています。
エンクロージャーには曲面加工による段差を設けることで、各ユニットの音の発生源の位置を同一面上に配したタイムアライメントシステムを採用しています。これにより、良好な指向特性を保ちながら、音像定位や音場感を改善しています。
別売りでスピーカースタンドがありました。
機種の定格
方式 | 3ウェイ・3スピーカー・バスレフ方式・ブックシェルフ型・防磁設計 |
ユニット | 低域用:20cmコーン型 中域用:10cmコーン型 高域用:2.5cmドーム型 |
再生周波数帯域 | 35Hz~35000Hz |
出力音圧レベル | 90dB/W/m |
インピーダンス | 6Ω |
定格入力(EIAJ) | 60W |
最大入力(EIAJ) | 180W |
クロスオーバー周波数 | 600Hz、5kHz |
外形寸法 | 幅320x高さ600x奥行320mm |
重量 | 17.0kg |
別売:スピーカースタンド WS-V500(2台1組、¥25,000) | |
外形寸法 | 幅350x高さ299x奥行352mm |
重量 | 8.5kg |