SONY SS-7330A
¥50,000(1台、1974年頃)
解説
ソニー独自の低歪率磁気回路を採用したブックシェルフ型スピーカーシステム。
ソニー独自の低歪率磁気回路を採用しています。この磁気回路では、センターポールの中心部に切欠部を設け、その部分に厚い銅メッキあるいは銅キャップを加えるという2つの改良を実行することで、磁性材料による非直線性歪を減少しています。
コーンスピーカーでは、ボイスコイルボビンやボビンとコーン接着部などの異常振動によって、高音域限界周波数の2~3倍の帯域に非常に大きなレベルの異常音を輻射しています。そこで、大幅な遮音特性を発揮する防塵キャップを採用することで、異常音の輻射を防止しています。
低域には30cmコーン型ウーファー、中域には12cmコーン型ミッドレンジを搭載しています。
振動板いは厳選された北欧産パルプを採用しており、分割振動によって発生する音の濁りを抑えています。
高域には2.5cmドーム型トゥイーターを搭載しています。
ネットワーク部には、直流抵抗が少なく、しかも大入力にも歪まない大型空芯コイルを使用しています。
また、LCネットワークを外して各ユニットを直接駆動できるマルチアンプ用セレクタースイッチを搭載しています。
中域と高域には、部屋の音響特性に合わせて調整できる連続可変型レベルコントロールを搭載しています。
エンクロージャーには20mm厚の硬質パーティクルボードを採用しています。
機種の定格
方式 | 3ウェイ・3スピーカー・バスレフ方式・ブックシェルフ型 |
ユニット | 低域用:30cmコーン型 中域用:12cmコーン型 高域用:2.5cmドーム型 |
実効周波数帯域 | 40Hz~20kHz |
出力音圧レベル | 88dB/W/m |
インピーダンス | 6Ω |
最大許容入力 | 100W(Weighted pink noise) |
クロスオーバー周波数 | 600Hz、3.5kHz |
外形寸法 | 幅390x高さ636x奥行310mm |
重量 | 22kg |