SONY SS-5050II
¥52,000(1台、1975年頃)
解説
CARBOCONを振動板に採用した3ウェイスピーカーシステム。
低域には30cmのコーン型ユニットを採用しています。
炭素繊維を混抄したCARBOCONを採用しており、高剛性でありながら、共振鋭度が低く、分割振動や高域限界周波数における耳障りなピーク音を減少させ、広帯域化を可能としています。
また、50mmのボビンにボイスコイルを巻き、耐熱処理を施したことで耐入力を向上しています。さらに、磁気回路には直径120mmのマグネットを使用した低歪率磁気回路を採用し11,000gaussの空隙磁束密度を得ています。
中域には3.5cmのドーム型ユニットが採用されています。
振動板には、特殊繊維に粘弾性樹脂を混合し、成形後に特殊ダンプ剤をコーティングしたドーム型振動板を採用しており、振動板自身のダンピング効果を向上しています。
磁気回路には直径110mmのマグネットを使用しており、空隙磁束密度は13,000gaussを得ています。
高域には2.5cmのドーム型ユニットが採用されています。
振動板に硬質アルミ合金箔を採用しています。また磁気回路には15,000gaussの高磁束密度を得ています。
歪発生を効果的に減少させる低歪磁気回路を採用しています。ロングトラベルボイスコイル駆動方式と相まって、低音域における大振幅時のリニアリティの向上と、中音域での電流歪を改善しています。
エッジに炭素繊維を放射状に混入することでロールエッジの変形と分割振動を抑えています。
機種の定格
方式 | 3ウェイ・3スピーカー・密閉方式・ブックシェルフ型 |
ユニット | 低域用:30cmコーン型 中域用:3.5cmドーム型 高域用:2.5cmドーム型 |
実効周波数帯域 | 40Hz~20000Hz |
出力音圧レベル | 91dB/W/m |
インピーダンス | 8Ω |
最大許容入力 | 80W |
クロスオーバー周波数 | 800Hz、8000Hz |
外形寸法 | 幅365x高さ630x奥行318mm |
重量 | 20.5kg |