SONY SS-3300
¥60,000(1台、1966年発売)
解説
トランジスタ・アンプの優れたトランジェント特性を発揮するために設計された高級スピーカーシステム。
本格的な3ウェイで構成されており、低域には30cmコーン型ウーファーが採用されています。
このウーファーは、エッジに特殊構造を採用することでfoを低くとり、またコーン紙には新たな処理を施すことでダンピングの良い音を実現しています。
また、中域には12cmコーン型、高域には5cmホーン型のユニットがそれぞれ使用されています。
ネットワークにはLC型12dB/oct.のネットワークを採用しています。
LC型の長所を発揮出来るように、特に直流抵抗の低いLの使用と、Lに空芯型を使い、そしてCにはMPコンデンサーを用いています。
また、部屋の形やスピーカーの位置により音質調整が必要な時に備えて、トゥイーターとスコーカーのレベルをスイッチで3段階に切り換えられるようになっています。
さらに、つまみの切換えにより、LCネットワークを外す事ができ、ウーファー、スコーカー、トゥイーターをそれぞれ単独に使用するマルチチャンネル方式が可能です。
エンクロージャーには厚さ25mmの特性のランバーコアを用い、表面の仕上げ材には最高級のユーラシアンチークを採用しています。
また、前面のネットには黒の特殊織の物を採用しています。
機種の定格
方式 | 3ウェイ・3スピーカー・密閉方式・フロア型 |
ユニット | 低域用:30cmコーン型 中域用:12cmコーン型 高域用:5cmホーン型 |
実効周波数帯域 | 30Hz~20000Hz |
出力音圧レベル | 98dB/W |
インピーダンス | 16Ω |
クロスオーバー周波数 | 500Hz、3000Hz |
レベルコントロール | 中域、高域共に-3dB、フラット、+3dBの3段階切換え |
外形寸法 | 幅580x高さ800x奥行370mm |
重量 | 約37kg |