
SONY SRS-N100
¥50,000(1台、1993年発売)
解説
ソニーの小型スピーカー儀jy通と3Dシステムのノウハウを結合して開発されたアクティブスピーカーシステム。
サテライトスピーカーには6.5cmコーン型ユニットを搭載しています。
このユニットには、約0.15gという軽さと硬さによって残響感を低減させる発泡マイカ(雲母)振動板に、パルプの約1/100の細かさを持つ高品質のバイオセルロースを加えた独自の振動板を採用しています。これにより従来の振動板に比べて高域での周波数特性が改善され、明るく繊細なサウンドを実現しています。
ベース部には通常のバスレフ型に比べて約30%アップの高能率バスレフ方式を採用しており、3.3gの軽量振動板の採用と相まって、スピード感のある重低音再生を実現しています。
キャビネットの素材は、ウーファー部には余分な響きの少ない特殊PPコンポジット材を採用してます。
また、サテライト部には一般的に使用されているパーチクルボードよりもさらに天然木に近い響きを持つ新開発素材(PPコンポジット材をベースに木粉および特殊材を混入)を採用しており、反射の少ない長円形のオーバルキャビネットとの相乗効果によって定位感に優れたサウンドを実現しています。
サテライト部を支えるアームには、スピーカーシステムでは新開発のカーボンファイバーシャフトを採用しています。
カーボンファイバーは非金属なため、スピーカーケーブルを流れる電流がアームに影響されることなく、アンプからの信号をより忠実にサテライトスピーカーに伝送しています。
また、カーボンファイバーは音速が速く、振動を抑える特徴を持っており、ベースユニットとサテライトスピーカーの振動支点を近づけるとともに互いの振動の影響を押さえることで音像空間の歪みを減少させています。
アンプの電源部には音質的に優れたRコアトランスを採用しています。また、整流回路には高速で信号の損失が少ないショットキーバリアダイオードを採用しています。
さらに電解コンデンサーをはじめとする電気部品や基板材料にも音響特性に優れたものを採用しています。
ケーブル類には通常の99.99%OFCよりもさらに不純物の少ない高純度OFCスピーカーコードを採用しています。
ベースユニット上部には新開発のインシュレーターを用いたアンチバイブレーションシステムを採用しています。
これによりディスクマンなどをベースユニット上に設置しても音飛びを少なく抑えています。
機種の定格
方式 | アクティブスピーカーシステム |
<アンプ部> | |
出力 | 30W(EIAJ) |
入力 | ピン/ステレオミニ |
インピーダンス | 47kΩ |
電源 | AC100V |
外形寸法 | 幅220x高さ175x奥行235mm |
重量 | 約3.9kg |
<フルレンジスピーカー部> | |
方式 | 密閉方式 |
ユニット | 6.5cmコーン型 |
出力音圧レベル | 84dB/W/m |
周波数特性 | 200Hz~30kHz |
外形寸法 | 幅110x高さ90x奥行75mm |
アーム部の長さ | 約380mm |
重量 | 約0.4kg(1個) |
<スーパーベース部> | |
方式 | バスレフ方式 |
ユニット | 9cmコーン型 |
出力音圧アレベル | 80dB/W/m |
周波数特性 | 60Hz~200Hz |