SONY TC-1010 マガジンマチック Memo
¥25,300(1970年発売)
解説
TC-50の後継機として登場したコンデンサーマイク内蔵のカセットコーダー。
プロ用として使用されているコンデンサーマイクをエレクトレット化特殊高分子フィルムの開発によって超小型化し、テープレコーダーに組み込んでいます。
アンチローリングメカニズムを採用しています。
このメカニズムではテープを一定速度で送るキャプスタン軸に直結した大型フライホイールにもう一つ同じ大きさのフライホイールが並んだ構成となっています。モーターからのベルトでそれぞれ逆方向に回転させることで外からのショックを受けても互いにキャンセルし合い、音のムラに影響を与えるテープ速度への影響を排除しています。
駆動モーターには小型サーボモーターを搭載しています。
モーターの回転数を電子回路が自動制御しており、回転が早すぎる時は電圧を下げ、遅すぎる時は電圧を上げることで常に正しい回転数を保っています。
操作部にはボタンとレバーのシンプルな構造を採用しています。
巻戻し/頭出しボタンは操作レバーをSTOPにしたまま押すと巻戻しとなります。そして再生中にこのボタンを押すと再生スピードが早くなり頭出しが可能です。また、録音ボタンを押した状態で操作レバーを引くと録音がスタートします。
4電源方式を採用しており、電池、充電式電池(別売り)、自動車バッテリー(別売り)、ACアダプターで使用できます。
付属のACアダプターはスタンド兼用となっており、はめ込むだけで自動的に電池からAC電源に切り替わります。また、このアダプターは充電式電池(BP-22)を充電するのに使用できます。
電池ケース部はワンタッチの取り外し式となっており、予備用とスムーズな交換が可能です。また、別売りの充電式電池(BP-22)と同規格となっており、入れ替えるだけで使用できます。
エンドアラームを搭載しており、録音している際にテープが無くなるとスピーカーからアラーム音が出てテープ終了を知らせます。
ハンドストラップを装備しています。
スピーカー部には6.6cm丸型スピーカーを採用しています。
モニタージャックやマイクジャック、リモートコントロールジャックを装備しています。
ボディーカラーには4種類のバリエーションがあり、黒、赤、灰、ベージュが選べました。
機種の定格
型式 | カセットコーダー | |
テープ速度 | 4.8cm/s | |
録音可能時間 | 往復2時間(カセットテープC-120使用) | |
テープトラック | 2トラック1チャンネル | |
スピーカー | 6.6cm丸型 | |
最大出力 | 400mW | |
周波数特性 | 50Hz~10kHz | |
S/N比 | 45dB | |
入力ジャック | マイク用x1(Low) | |
出力ジャック | モニター用x1(8Ω) | |
その他ジャック | リモコン用x1 | |
使用半導体 | トランジスタ | 10個(うちFET1個) |
IC | 1個 | |
ダイオード | 7個 | |
電源 | 電池 | 6V、単3x4 |
電灯線 | AC100V、50Hz/60Hz(付属AC-8使用) | |
充電式電池 | 別売BP-22使用 | |
自動車バッテリー | 別売DCC-126等使用 | |
消費電力 | 960mW(電池使用時) | |
電池寿命 | 連続録音約2時間(ソニースーパー乾電池使用) 連続録音約3時間(BP-23使用)、完全充電時間23時間 |
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外形寸法 | 幅50x高さ178x奥行111mm | |
重量 | 770g | |
付属 | ソニーカセットテープx1 イヤホン(ME-21)x1 ACアダプター(AC-8)x1 一時停止スイッチ(STP-2)x1 消去用ショートプラグ(SP-100)x1 キャリングケースx1 ヘッドクリーニング棒x1 接続コード(RK-69)x1 スーパー乾電池(UM-3)x4 電池ケース(BP-40)x1 電池バッグ |
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別売 | リモートコントロールユニット RM-15(¥900) フットスイッチ FS-6(¥1,800) バッテリーパック BP-22(¥3,900) テープ消磁器 BE-7(¥3,800) カーバッテリーコード DCC-126(12V電源、¥3,600) プロフェッショナルホルダー KH-001(¥2,800) その他は下の写真を参照。 |