SONY TC-WR990
¥60,000(1992年発売)
解説
多彩な編集機能によってテープ編集能力を高めたツイン録再クイックリーバスデッキ。
サウンドオートフォーカス機能を搭載しており、録音レベルの設定をマイクロコンピューターと駆動ボリュームによって自動化しています。この機能では、ソースの信号のレベルの大小、テープタイプ、ドルビーNRの有無も検知し、最低の録音レベルを自動手設定しています。
カセットスタビライザーを搭載しており、テープがメカデッキに装填されると同時に、カセットドアの内側に設けられたスタビライザーがカセットハーフをしっかり固定し、テープの振動を抑えます。
ヘッドには、アモルファス磁性合金の特性を生かしたレーザーアモルファスヘッドをベースに、ヘッド巻線に高純度無酸素銅PC-OCCを採用したPC-OCC巻線レーザーアモルファスヘッドを採用しています。
ドルビーHXプロを搭載しており、実効バイアス量を1/1000秒単位で最適値にコントロールすることでオーバーバイアスを防ぎ、高音域のリニアリティを高めてます。
スーパーバイアスを採用しており、バイアス信号の周波数を大幅にシフトアップすることでオーディ信号との周波数差を拡大し、相互干渉によるビートノイズや混変調歪の発生を抑えています。
テープの種類により微妙に異なる最適バイアス値を微調整できるバイアスファインチューニング機能を搭載しています。
CDシンクロ録音機能を搭載しており、ソニーのリモコン対応CDプレイヤーと組み合わせることでCDからデッキへの録音が手軽に行えます。
時間とリンクする分秒表示のFLリニア電子カウンターを採用しています。
残り時間がわかりやすい減算機能を搭載しています。
音楽信号のピーク値をリアルタイム表示するとともに、ピークホールド機能も搭載したピークレベルメーターを搭載しています。
リモコンによりディスプレイの全点灯と消灯の切替が可能です。
オートフェーダー機能を搭載しており、フェードイン/フェードアウトが自在に使えます。
また、タイマーと連動しての留守録フェードインも可能となっています。
2つのデッキ部を持つツイン録再リバース機構を採用しています。これにより同一ソースの同時録音や、C-90テープ2本で連続180分のエアチェック、AデッキからBデッキへのテープ編集・ダビングなどが可能です。
Aデッキにはピッチコントロール機能を搭載しています。
再生時とダビング(標準スピードのみ)時に限り、約±10%の範囲でテープスピードを微調整できます。
前後30曲目までの曲の頭出しが素早く行えるマルチAMS機能を搭載しています。
再生時にテープに10秒以上の無録音部があるとき、次の曲まで自動的に早送りし、再び再生を開始するブランクスキップ機能を搭載しています。
オートポーズ機能を搭載しています。この機能では、ダビング時にAデッキは1曲ごとに再生ポーズ状態となり、B出来は録音ポーズを待機します。これにより選曲しながらのシンクロダビングが可能です。
オートスペースREC MUTE機能を搭載しており、録音時もしくは録音ポーズ時にREC
MUTEボタンを押すと自動的に約4秒間無音状態を記録し、その分だけテープを送って一時停止します。
パワーローディングを採用しており、カセットドアを閉じる事無く、プレイや早送り/巻戻しなどの操作ボタンを押すだけで自動的にカセットがメカデッキにローディングされ、各動作モードに素早く移行します。
この一連の動作はリモコン操作時も同様に行います。
ワイヤレスリモコンが付属しています。
機種の定格
型式 | カセットデッキ |
ヘッド | 消去:2 録再:2 |
モーター | DCサーボモーター:2 DCモーター:4 |
SN比 | 57dB(EIAJ、Dolby off、規定録音レベル、ES・IVカセット) 74dB(Dolby NR C、最大録音レベル、ES・IVカセット) |
周波数特性 | 25Hz~19kHz ±3dB(EIAJ、ES・IVカセット) |
周波数範囲 | 15Hz~20kHz(EIAJ、ES・IVカセット) |
ワウ・フラッター (EIAJ) |
±0.09%Wpeak 0.05%WRMS |
歪率 | 1.8%(第3次高調波歪率、250nWb/m、315Hz、ES・IVカセット) |
消費電力 | 26W |
外形寸法 | 幅430x高さ135x奥行350mm |
重量 | 6.5kg |
付属 | ワイヤレスリモコン RM-J902 |