SONY TC-7850
¥248,000(1975年発売)
解説
マルチトラック録音も可能な4トラック4チャンネル38cmオープンリールデッキ。
1トラックにベース、2トラックにドラム、3トラックにギター、4トラックにボーカルなどのマルチトラック録音が可能です。
また、1人でマルチトラック録音をする時に、正確なアフターレコーディングができるシンクロ・トラック機構を採用しており、スイッチをONしたトラックの音は録音ヘッドで再生し、その音をモニターしながら他のトラックの録音ができます。
1・2チャンネル(フロント)録音のとき、3・4チャンネル(バック)を1・2チャンネルの希望の位置に定位できるパンポット機能を搭載しています。
FETを用いてヘッドと再生アンプを直結したダイレクトカップリング方式を採用しています。
これによりマルチチャンネル機で特に問題となる位相特性を改善したほか、SN比や歪率特性、周波数特性も向上しています。
キャプスタン用にFG付きサーボモーターを搭載しており、さらに供給/巻取りリール用にもそれぞれ専用モーターを搭載した3モーター方式を採用しています。
テープトランスポートは2組のキャプスタンとピンチローラーを使ったクローズドループ・デュアルキャプスタン方式を採用しており、変調ノイズを抑えています。また、この方式によりマルチチャンネルデッキで問題となるヘッドタッチも改善しています。
ロジカルコントロールシステムによるソフトタッチオペレーションを採用しています。
ラインとマイクのミキシングが可能です。
さらに、シンクロ・トラック機構やパンポット機能を組み合わせることで、様々なサウンドを作成できます。
別売りタイマーを使用することで、連続留守録音や目覚まし再生が可能です。
バイアスとイコライザーが独立した2段切換えテープセレクターを搭載しています。
減衰量20dBのマイクアッテネーターを搭載しています。
別売りでダストプロテクターがありました。
機種の定格
型式 | テープデッキ |
テープ形式 | 4トラック4チャンネル |
テープスピード | 38cm/s、19cm/s |
ヘッド | 消去:1 録音:1 再生:1 |
モーター | キャプスタン用サーボモーターx1 リール用モーターx2 |
SN比 | 56dB(SLHテープ) |
周波数特性 (SLHテープ) |
38cm/s:30Hz~28kHz ±3dB 19cm/s:30Hz~23kHz ±3dB |
ワウ・フラッター | 38cm/s:0.04%wrms 19cm/s:0.06%wrms |
歪率 | 1.2%(SLHテープ) |
消費電力 | 70W |
外形寸法 | 幅448x高さ558x奥行227mm |
重量 | 26.5kg |
別売 | ダストプロテクター DP-22(¥4,900) |