オーディオの足跡

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SCD-XA3000ESの画像
 解説 

SACDマルチチャンネルに対応したESシリーズのSACD/CDプレイヤー。

SACDに記録されているステレオ2chとマルチチャンネルの再生に対応しています。

マルチチャンネルマネジメント機能を搭載しています。
この機能は、想定される代表的な8通りのスピーカー環境に対応したセッティングプログラムを内蔵しており、現在の使用環境に合わせた構成でマルチチャンネル再生を楽しめます。
例えば5ch分の小型スピーカーとサブウーファーの場合はフロントとサラウンドの低域成分をサブウーファーに集中して担当させるモード(5-Small+SWモード)、センタースピーカーが無い場合にセンターの音をフロントの左右に振り分けて再生するモード(No-CNTR+SW、およびNo-CNTRモード)などを搭載しています。
さらに、選択したモードをリスニングルームやシステム環境に合わせて最適化するため、フロント左右とセンターのバランス(CNTR Balance)、フロントとサラウンドスピーカー間のバランス(SURR Balance)、フロントとサブウーファー間のバランス(SW Balance)をリモコンから調整する事が可能です。

D/A変換部にはSCD-XA9000ESにも搭載されたスーパーオーディオD/Aコンバーターを搭載しています。
このD/AコンバーターはDSDフィルターとCD用デジタルフィルタ、新方式マルチレベルD/Aコンバーターを1チップ化したものです。
中核となるのはマルチレベルコンバーターで、1chあたり複数個の1ビットD/Aコンバーターで構成し、個々の出力を合算(積算)する事で総合的な出力を得ています。これにより複数のコンバーターで割り振る事で個々のコンバーターでの負担を減らしています。また、同じ出力レベルを得るときに出力がONになっているコンバーターの組み合わせはその都度ランダムに異なっています。こうする事で個々のコンバーターの癖が出るのを防ぎ、歪の平準化を図っています。さらにこの方式では個々のコンバーターに超高速動作を要求しないため、デジタルノイズの発生が抑えられ、アナログオーディオ回路に対して影響を与えにくいというメリットも持っています。

電源部には漏洩磁束と振動の少ないRコアトランスを2個搭載しており、オーディオ系用とデジタル・制御系用とにそれぞれ分離する事でオーディオ回路へのデジタルノイズの干渉を抑えています。

シャーシにはBP(Base Pillar)シャーシを採用しています。
このシャーシでは金属板のベースに支柱を立て、そこに側板や天板を取り付けていく方式となっています。これにより構成素材そのものの強度を上げ、シンプルな構造で十分な剛性を確保しています。
また、メカニズムや電源、オーディオなどの回路ブロックをゆとりを持ってレイアウトできるメリットも持っています。

脚部には偏心インシュレーターを採用しています。
このインシュレーターやシャーシとの接合部がセンターからオフセットされています。これによりインシュレーター下部からの振動が接合部に到達した時点で互いに打ち消すように作用し、シャーシ内部への振動伝達を大きく低減しています。

CD-R/RWの再生に対応しています。

アナログ出力端子は5.1ch端子と2ch端子を装備しており、ともに金メッキ処理が施されています。

CD用に光と同軸のデジタル出力端子を装備しています。

ワイヤレスリモコンが付属しています。

機種の定格
型式 SACDプレイヤー
D/Aコンバーター スーパーオーディオD/Aコンバーター
ピックアップ ツインレーザーピックアップ
サーボ方式 ハイプレシジョンデジタルサーボ
電源トランス Rコアトランスx2
シャーシ構造 BPシャーシ
メカ配置 センターメカマウントシステム
<SACD再生時>
再生周波数範囲 2Hz~100kHz
周波数特性 2Hz~50kHz -3dB
ダイナミックレンジ 105dB以上
全高調波歪率 0.0017%以下
ワウフラッター 測定限界以下
<CD再生時(JEITA)>
周波数特性 2Hz~20kHz
ダイナミックレンジ 99dB以上
全高調波歪率 0.0019%以下
ワウフラッター 測定限界値以下
<総合>
デジタル出力 光:-18dBm
同軸:0.5Vp-p
※CD再生時のみ
アナログ出力 アンバランス:2Vrms
ヘッドホン:10mW/32Ω負荷
電源 AC100V 50Hz/60Hz
消費電力 20W
外形寸法 幅430x高さ124x奥行390mm
重量 8.2kg
付属 ワイヤレスリモコン(RM-SX700)