SONY PS-LX7
¥50,000(1981年発売)
解説
リバティシリーズのコンポーネントとサイズの統一を図ったコンパクトサイズのフルオートプレイヤー。
回転系にはリニアBSLモーター/マグネディスク速度検出/クォーツロックからなる3段ブロックを採用しています。
リニアBSLモーターは、DCモーターからブラシとスロットを取り去ることで、コギングと呼ばれる機械的トルク変化を追放し、静かでなめらかな回転を実現しています。さらに効率が良いため高いトルクが得られています。
マグネディスク速度検出では、ターンテーブルに高密度着磁した検出信号をマルチギャップヘッドで平均値検出し、微少な回転数変化を捉えています。また、比較的高い発生信号周波数を持っているため、フラッター成分の中でも高い周波数までサーボ補償が可能です。
クォーツロックを採用しており、水晶の持つ高い発振精度を利用し、周囲温度の変化や電源電圧・周波数の変動にも安定した回転特性を得ています。
ローマス・ストレートアームを採用していおり、軽針圧ハイコンプライアンスのMM型カートリッジXL-200を搭載しています。
前面操作式のフェザータッチコントロールで、スタート、ストップ、リピート、回転数切替えなどの操作がダストカバーを閉めた状態で行えます。また、無接触ルミナスセンサーによるエンド検出を採用することで、針先に無理な側圧をかけるのを防いでいます。
針先とレコード盤が接触する際のノイズを抑えるミューティング機構を搭載しています。
光電子ディスクサイズセレクターを搭載しており、自動的にレコードのサイズを選択してアームを正確にリードインさせることが出来ます。
別売りのシンクロユニットの使用により、カセットデッキとのシンクロプレイが可能です。
機種の定格
型式 | クォーツロックD.D.フルオートプレイヤーシステム |
<ターンテーブル部> | |
ターンテーブル | 29.5cmアルミダイキャスト |
ワウ・フラッター | 0.02%WRMS(回転系) |
負荷特性 | 0%(針圧150g) |
起動特性 | 1/2回転以内(33・1/3rpm時) |
SN比 | 75dB(DIN-B) |
<トーンアーム部> | |
トーンアーム | スタティックバランス型 |
有効長 | 200mm |
全長 | 250mm |
針圧調整範囲 | 0~2.5g |
使用可能カートリッジ重量範囲 | 0~11.5g(シェル含) |
<カートリッジ部> | |
カートリッジ | MM型(XL-200、シェル一体型) |
周波数特性 | 10Hz~30kHz |
出力電圧 | 3mV(1kHz、5cm/s、45゜) |
針 | 0.6mil円形ダイヤモンド |
自重 | 8.2g |
交換針 | ND-200G(¥3,500) |
<総合> | |
外形寸法 | 幅355x高さ82x奥行330mm |
重量 | 5.5kg |
付属 | 45回転アダプター カートリッジ(XL-200) 針圧セッティングガイド ダストカバー |
別売 | シンクロリモートコントロールユニット RM-65(¥3,000) |