SONY MDS-503
¥77,000(1995年発売)
解説
MDS-JA3ESの設計思想を継承したデジタル処理をベースに豊富な機能を搭載したMDデッキ。
ワイド・ビット・ストリーム=18ビット化技術を投入しており、このデジタル処理をベースとして、A/D変換部にはオーバーサンプリング方式の新開発18ビットΣΔ(シグマ・デルタ)A/Dコンバーターを搭載しています。これにより微小レベルの信号処理精度を高めています。
また、D/A変換部には、高精度なオーバーサンプリング演算を行うノイズシェイピング・デジタルフィルターを内蔵したハイブリッド・パルスD/Aコンバーターを搭載しています。
48kHzや32kHzなどの各サンプリング周波数を自動的に44.1kHzに変換するサンプリングレートコンバーターを搭載しています。
また、デジタル入力されたソースのサンプリング周波数がわかるLED表示機能を搭載しています。
タイムマシン録音機能を搭載しており、録音ポーズ状態でマルチジョグダイヤルを押すと、最大6秒前の音に遡ってディスクに記録されます。
未録音部分を自動的に探し出して録音することや、消去したい曲の冒頭からの録音、任意の曲の途中からの録音が可能です。
また、デジタル録音時に曲間を自動的に約3秒に揃えるスマートスペース録音機能を搭載しています。
ディスク1枚につき曲名とディスク名で約1,700文字までのタイトルを入力してFLディスプレイに表示させることができるタイトル機能やを搭載しています。MDS-503では、英数文字や記号のほか、新たにカタカナ文字の入力も可能となっています。
入力はマルチジョグリモコンやリモコンによる入力に加え、別売りのカタカナ入力専用リモートコマンダーによる入力にも対応しています。
また、1曲ごとに録音した日時を記録できるデート機能を搭載しています。
TOC EDIT機能を搭載しており、2つの連続した曲を1曲にするCOMBINE、1曲を2つに分けるDIVIDE、曲の順番を移し変えるMOVE、曲を消去するERASEの4通りの操作が可能です。さらに、直前の操作をやり直しできるUNDO機能を新たに搭載しています。
また、DIVIDEとCOMBINEは、編集点を確認できるリハーサル機能を搭載しており、DIVIDEでは最大-128~+127ステップ(1ステップは約0.06秒)の範囲で編集点の微調整ができます。
光と同軸の2系統のデジタル入力端子を搭載しています。
また、光デジタル出力端子を搭載しています。
ディスクを入れるだけで電源が入るディスクイン・オートパワー機能を搭載しています。
ソニーのCDプレイヤーとCDシンクロ録音が可能なワイヤレスリモコンが付属しています。
モノラルフォーマットのディスクには再生のみ対応しています。
音楽信号を最大約8秒間メモリーする4メガビットDRAMを搭載しており、音飛びを防いでいます。
また、メモリー蓄積のメリットを生かし、ポーズ解除後すぐに音が立ち上がるメモリースタート再生などを可能にしています。
SCMS(シリアルコピーマネージメントシステム)により、デジタル録音は1世代に限り行え、2世代目以降のデジタル録音はできません。
機種の定格
型式 | MDデッキ |
録音方式 | 磁界変調オーバーライト方式 |
再生方式 | 非接触光学式 |
レーザー | 半導体レーザー(λ=780nm) |
回転数 | 約400~900rpm |
符号化方式 | ACIRC |
サンプリング周波数 | 44.1kHz |
音声圧縮方式 | ATRAC |
変調方式 | EFM(8-14変調) |
チャンネル数 | 2チャンネル |
録音・再生時間 | 最長74分 |
周波数特性 | 5Hz~20kHz ±0.3dB |
SN比 | 98dB以上 |
ワウ・フラッター | 測定限界(0.001%W・peak)以下 |
入力端子 | ライン:1系統 光デジタル:1系統 同軸デジタル:1系統 |
出力端子 | ライン:1系統 光デジタル:1系統 ヘッドホン:1系統 |
消費電力 | 13W |
外形寸法 | 幅430x高さ97.5x奥行292mm |
重量 | 約3.6kg |
付属 | ワイヤレスリモコン RM-D6M |
別売 | カタカナ入力専用リモートコマンダー RM-D10P(¥7,500) |