SONY MDS-101
¥96,000(1993年発売)
解説
SONYが発表したMDデッキ1号機。
第1世代として分かりやすく使いやすい操作性を持つベーシックな録音機を目指して開発されました。
AMSボタンを使用し、聴きたい曲を素早く呼び出し再生できます。また、リモコンの25キーを使用することで、ワンタッチダイレクト選曲が可能です。
さらに、プログラム再生やシャッフル再生、1曲/全曲/A-Bリピート再生が楽しめます。
音飛びガードメモリーに4メガDRAMを採用しています。
ディスクから読み出したオーディオデータを、メモリに蓄積(最大約8秒)してから送り出す仕組みにより、ポーズ解除後すぐに音が立ち上がるメモリースタートを可能にしています。
ディスク収録のトラック数や演奏中の局番などが確かめられるミュージックカレンダーを搭載しています。
MDミュージックソフトを入れたときはカレンダー枠付きで、録音用ミニディスクを入れた時にはカレンダー枠無しで25曲まで表示します。
12文字FLディスプレイを採用しており、文字情報が記録されているディスクではディスク名や曲名などのメッセージをアルファベットで表示(13文字以上はスクロール表示)します。
また、正確な録音レベルが確かめられるデジタルピークメーターを搭載しています。
本体に時計を内蔵しており、一度時計を合わせておくだけで、年・月・日・時・分の単位まで、1曲ごとに日付を自動記録し、いつ録音したものか手軽に確かめられます。
TOC EDIT機能を搭載しており、2つの連続したトラックをつないで1つのトラックにするCOMBINEや、1つのトラックを2つのトラックに分けるDIVIDE、あるトラックを任意のトラックNoに移し替えるMOVE、任意のトラックを瞬時に消去できるERASEなどの編集機能を搭載しています。
DIVIDE編集では、約±60msステップでトラックの開始位置を微調整できるリハーサル機能により、曲を分ける位置を耳で確かめながらセットできます。
MDメカニズムにはダイキャストを採用し、高信頼・高耐久性を実現しています。
オーバーサンプリング・1bitA/Dコンバーターと、ハイブリッド・パルスD/Aコンバーターを採用しています。
光デジタル入出力端子や、マイク入力端子を搭載しています。
オーディオバス端子を搭載しており、プロ・ピクシーなどのシステムステレオと手軽に組み合わせる事ができます。
MDレコーダーを再生状態にするだけで、アンプ部の入力が自動的に切り替わるオートファンクションや、電源連動が出来るオートパワー・オン/オフ、タイマー録音・再生が可能です。
リモコンが付属しており、基本操作に加えて、25キーによるダイレクト選局や、文字情報をディスクに記録するための機能を搭載しています。
また、ソニーのリモコン対応CDプレイヤーと組み合わせた時には、MDレコーダー本体の録音ポーズ解除に続いて、CDの演奏をスタートさせるワイヤレスCDシンクロ録音も楽しめます。
機種の定格
型式 | ミニディスクデジタルオーディオシステム |
録音方式 | 磁界変調オーバーライト方式 |
再生方式 | 非接触光学式 |
レーザー | 半導体レーザー(λ=780nm) |
回転数 | 約400rpm~900rpm |
符号化方式 | ACIRC(アドバンストクロスインターリーブリードソロモンコード) |
サンプリング周波数 | 44.1kHz |
音声圧縮方式 | ATRAC(アダプティブトランスフォームアコースティックコーティング) |
変調方式 | EFM(8-14変調) |
チャンネル数 | 2チャンネル |
録音・再生時間 | 最長74分 |
周波数特性 | 5Hz~20kHz ±0.3dB |
SN比 | 98dB以上(再生、EIAJ) |
ワウ・フラッター | 測定限界(0.001%Wpeak)以下(EIAJ) |
入力端子 | ライン:1系統(ピンジャック) デジタル光:1系統(角型コネクター) マイク:1系統(ステレオミニジャック) オーディオバス:1系統 |
出力端子 | ライン:1系統(ピンジャック) デジタル光:1系統(角型コネクター) ヘッドホン:1系統(ステレオミニジャック) |
電源電圧 | AC100V、50Hz/60Hz |
消費電力 | 17W |
外形寸法 | 幅225x高さ75x奥行285mm |
重量 | 2.9kg |
付属 | ワイヤレスリモコン RM-D1M |