SONY DVP-NS999ES
¥140,000(2003年2月10日発売)
解説
高画質・高音質技術を結集し、最上位モデルとして発売したSACD/DVDプレイヤー。
プレシジョン・シネマ・プログレッシブを搭載しており、バイ・ピクセル・アクティブIP変換によるプログレッシブ映像への変換と、ハイビット・ハイサンプリングD/Aコンバーターによって高精細な画像出力を実現しています。
バイ・ピクセル・アクティブIP変換はフィルム映像とビデオ素材を画像データから判別し、これらが混在しているソフトにおいても素材の変わり目に応じて処理を高速で切替える事で素材の種類に関わらず自然で安定したプログレッシブ再生を実現します。また、斜め線補正処理機能を採用しており、ビデオ素材に見られる斜め線のギザギザをスムーズに処理します。
ビデオD/Aコンバーターには14bit108MHzノイズ・シェイプド・ビデオD/Aコンバーターを搭載しています。
このDACはインターレースは輝度信号8倍、プログレッシブは4倍のオーバーサンプリングが可能となっています。さらに、NSV(ノイズ・シェイプド・ビデオ)技術によって映像信号帯域内のノイズレベルを低減します。また、スーパーサブエイリアスフィルターの採用によって折り返しノイズを除去しています。
ビデオイコライザー機能を搭載しており、画像のコントラストや明るさ、色の濃さ、色合いなどの設定を±5段階で調整できます。
さらにガンマ補正によってグラフィックイコライザーのようにカーソルを使って調整が可能です。
DVDビデオ標準のドルビーデジタルに加えてDTSにも対応した5.1chデコーダーを搭載しています。
また、SACDはマルチチャンネルのソフトにも対応しています。
AVアライメント機能を搭載しており、音声と映像のズレを10m秒(100分の1秒)単位で補正できます。
この機能は2チャンネル、5.1チャンネル、デジタル音声出力も調整が可能です。
SACD用にも独立して仮想的なスピーカー位置調整機能を搭載しています。
この機能では実際に設置したスピーカーの位置と理想的な位置との距離差を5cm刻みで仮想的に調整できます。
アナログオーディオ回路は独立基板とし、シールドプレートで隔離した構造とする事でビデオ系やサーボ制御系からのノイズを排除しています。
電源部にはRコアトランスを採用しています。
プレシジョンドライブ2およびアドバンスドFXメカニズムを採用しており、従来方式では難しかった内部振動に対しても極めて強い構造を実現しています。
シャーシにはFBシャーシを採用しており、十分な強度と厚みを持ったメタル材を使用する事でシャーシとしての振動を大きく低減しています。
また、メカデッキには高硬度かつ適度な振動吸収性を持つBMC材を使用しており、外部振動にも強いハニカム構造としています。
脚部には偏心インシュレーターを採用しており、床からの振動や自ら発生する振動を拡散させています。
端子類には金メッキ処理端子を採用しています。
フロントパネルのモールド部分の一部には植物原料プラスチックを使用するなど、環境に配慮した設計が行われています。
ワイヤレスリモコンが付属しています。
このリモコンでは各社のテレビやAVアンプの操作も可能となっています。
機種の定格
型式 | DVDプレイヤー |
再生可能ディスク | DVD、ビデオCD、CD、SACD(2ch/マルチch)、DVD-RW/R、DVD+RW/+R、CD-RW/R(CD-DA、ビデオCD、MP3) |
信号方式 | JEITA標準、NTSCカラー方式/PAL方式 |
ビデオD/Aコンバーター | 14ビット108MHz |
オーディオD/Aコンバーター | 192kHz/24bit対応 |
コンポーネント映像出力(Y色差) | ピン(金メッキワイドピッチ端子)/D2出力端子、各1系統 |
S映像出力 | 2系統(金メッキ端子) |
コンポジット映像出力 | 2系統(金メッキ端子) |
デジタル音声出力 | 光/同軸(金メッキ端子)、各1系統 |
5.1chアナログ音声出力 | 1系統(金メッキワイドピッチ端子) |
ステレオ音声出力 | 2系統(金メッキ端子) |
コントロールS端子 | 1系統 |
電源 | AC100V、50Hz/60Hz |
消費電力 | 20W 0.3W(待機時) |
外形寸法 | 幅430x高さ113x奥行349mm |
重量 | 約6.4kg |
付属 | ワイヤレスリモコン |