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DTC-59ESJの画像
 解説 

DTC-59ESをベースSBMデジタルフィルターを搭載したDATデッキ。

2D.D.+リールモーターメカニズムを採用しており、テープ走行メカのキーポイントであるキャプスタン用とヘッドドラム回転用にそれぞれ独立のダイレクト・ドライブモーターを使用し、さらにリール用に専用のモーターを使用しています。
また、クイックローディングメカにより、スムーズで確実なカセットのローディングを可能としています。

A/D変換部には、1ビット方式のモジュレーターを内蔵したパルスA/Dコンバーターを搭載しています。64倍オーバーサンプリングと5次ノイズシェイピングの高速・高精度演算を行うことで、理論SN比119dBを実現しています。
また、サンプリングレートを戻すためのデジタル演算を行うデシメーションフィルターとは分離させ、独立構成としたことで、アナログ信号を扱うモジュレーター部へのノイズの影響を軽減できています。

SBM(スーパービットマッピング)デジタルフィルターを搭載しています。
SBMでは、可聴帯域内に均一に分布する量子化ノイズを人の聴感特性上耳につきにくい高域へシフトするとともに、通常は切り捨てられる下位4ビットの情報をノイズシェイピングの原理を利用して上位16ビットへ繰り込み、大幅なノイズ低減を実現しています。
また、SBMデジタルフィルターでは、内蔵のデシメーションフィルター部で折返し雑音を低減するとともに、SBM部でデシメーションフィルターから出力される24ビットデータの情報量を、ほぼそのまま16ビットデータに変換し、高品質な録音を実現しています。

D/A変換部には、ソニー独自の高精度演算方式を導入し、パルス出力の高密度化を実現したアドバンスト・パルスD/Aコンバーターを採用しています。
片チャンネル4D/A出力、両チャンネル8D/A出力の1チップICとし、コンプリメンタリーPLM動作(互いに補数関係にあるパルス波2出力を差動合成)を行うことで、高調波歪の発生を低減しています。

サブコード機能を搭載しており、スタートID、スキップID、エンドIDの記録や消去が可能です。
スタートIDは曲の頭などを示すサブコードで、曲の開始時に自動的に書き込まれるオートと自分の好きな位置(スタートID直後、SPモード時は9秒間、LPモード時は18秒間を除く)に書き込めるマニュアルの2モードを搭載しています。
スキップIDはテープの再生時に飛ばして聴きたい部分の頭に書き込んでおくIDで、再生中にスキップIDを見つけると次のスタートIDまで早送りします。
また、必要な部分の最後にエンドIDを書き込んでおけば、そこをテープの最後とみなして、再生時はオートリワインド、早送り時はストップします。

再生時にマニュアルで行うスタートIDの書き込み、およびスキップID/エンドIDの書き込みにリハーサル機能を搭載しています。
リハーサル中には音を聴いて確認しながらポイントを前後に0.3秒単位で移動できます。移動時間はディスプレイに表示されるため確認しながら設定が可能です。
また、すでに書き込まれたスタートIDもリハーサルをしながら修正できます。

スタートIDにはプログラムナンバーを振ることができ、再生の際にそのナンバーを指定するだけでダイレクトに選曲することができます。プログラムナンバーは録音時にオートで振られるほか、リナンバーの操作をすることによって振りなおすことが出来ます。

スタートIDを追加したり消去したりすることで不揃いになったプログラムナンバーを修正するため、ワンタッチでテープの頭からナンバーを振り直すリナンバーが可能です。

スタートIDを0.3秒ずつ前につけ直しながらリナンバーするシフトリナンバー機能を搭載しています。

エンドサーチ機能を搭載しており、エンドIDあるいは未録音部を自動的に探し出すことができます。

SCMS(シリアルコピーマネージメントシステム)に対応しており、CDソフトなどをマスターとして一世代分に限りデジタル→デジタル録音できます。また、アナログ入出力端子のみを使う場合、SCMSの制限を受けずに繰り返し録音ができます。

アナログ入力による録音では、従来の48kHzモード(標準)、32kHz・LPモードに加えて、新たに44.1kHzモードを搭載しています。これによりCDフォーマットと同一の録音が可能です。

デジタル・フェードイン/アウトを搭載しています。フェードイン/アウトタイムはそれぞれ個別に1秒から15秒の範囲できめ細かく設定できます。さらに、ポーズ機能と連動しているため、DATテープをマスターとしてコンパクト・カセットへ編集録音する際にも活用できます。
DTC-59ESJでは、デジタル入力録音時及び再生時のデジタル出力端子の信号には、フェードイン/アウトが働きません。

録音の際に、あとどのくらい記録レベルに余裕があるかをdB単位で表示するデジタルピークマージン表示を搭載しています。ダイナミックレンジの広さを活かしたレベル調整が可能です。

デジタルピークレベルメーターを利用したfsマップ機能により、テープ上のおおよその位置にどのサンプリング周波数が録音されているかを視覚的に知る事が出来ます。

ゴールドとブラックの2種類のカラーバリエーションがありました。

機種の定格
型式 DATデッキ
テープ走行メカニズム 2D.D.+1
ヘッド φ30mm、2ヘッド
エンファシス 録音時:OFF固定
再生時:ON/OFF自動切替え
A/Dコンバーター パルスA/Dコンバーター+SBMデジタルフィルター
D/Aコンバーター アドバンスト・パルスD/Aコンバーター
サーチ速度 200倍(標準)
400倍(長時間)
周波数特性 2Hz~22kHz ±0.5dB
全高調波歪率 0.0045%以下(EIAJ、ライン入力)
SN比 93dB以上(EIAJ、ライン入力)
ダイナミックレンジ 93dB以上(EIAJ、ライン入力)
ワウ・フラッター 測定限界(±0.001%Wpeak)以下(EIAJ)
入力端子 ライン:1系統
デジタル同軸:1系統
デジタル光:1系統
出力端子 ライン:1系統
デジタル光:1系統
デジタル同軸:1系統
ヘッドホン:1系統(ステレオ標準ジャック)
電源 AC100V、50Hz/60Hz
消費電力 28W
外形寸法 幅470x高さ110x奥行350mm
重量 約6.6kg
付属 ゴールド:ワイヤレスリモコン RM-D57A/D
ブラック:ワイヤレスリモコン RM-D57A