
SONY CDP-M59
¥24,800(1989年発売)
解説
8倍オーバーサンプリング18ビットD/Aコンバージョンを採用したミニコンポサイズのCDプレイヤー。
デジタルフィルターにはソニー独自のノイズシェイピングを導入した8倍オーバーサンプリング18ビットデジタルフィルターを採用しています。また、D/A変換部にはハイスピード・デュアルD/Aコンバーターを採用しており、16ビットの4倍の分解能を誇るD/A変換を実現しています。
デジタル回路には4世代目にあたる新世代LSI CXD-2500を搭載しています。
CXD-2500では従来外付け構成となっていたRAMを容量32kbitに増やし、しかも内部に組み込んで1チップ化しています。これによりデジタルデータの交換をLSI内部で行うことができ、不要な輻射ノイズを大幅に低減し、オーディオ回路への干渉を減少させるとともにエラー訂正能力も向上させています。
ピックアップ部にはRFアンプを内蔵した新開発ピックアップを採用しており、低インピーダンスの信号出力を可能にし、ローノイズ・高安定化によって音質改善を果たしています。
サーボ回路にはSサーボIIIを搭載しています。
SサーボIIではサーボ電流の乱れによって電源を介してアナログ部に悪影響を防ぐため、悪影響を及ぼすノイズ成分をローパスフィルターで除去し、滑らかなサーボ電流を供給しています。これにyろい電源部からの電力供給が安定になり、オーディオ回路への影響を抑えています。
カスタムエディット機能を搭載しており、ピークサーチ、タイムエディット、プログラムエディット、タイムフェード、バリアブルフェード、マニュアルフェーダーの6つの機能が行えます。
ピークサーチ機能では全曲を高速サーチして音量レベルが一番大きい箇所の前後約4秒を繰返し再生できます。
タイムエディット機能では、タイムセットボタンまたはダイレクトキーでテープ片面分の長さをセットします。そしてエディットボタンを押すと、まずA面分として1曲目から順番にプログラムを行い、タイムオーバーの曲にぶつかったら時間内に収まる曲のうち、一番長い曲を自動的にセットします。もう一度エディットボタンを押すと、続いてB面分も同様にプログラムを行います。
また、入れておきたい曲を最初にプログラムしておいてから残りの時間をタイムエディットすることも可能です。
プログラムエディット機能では、ダイレクトキーまたはAMSキーを使って積算時間を確認しながら好きな曲を好きな順にプログラムできます。ポーズボタンを押したところでA面分が完了し、続けてB面分まで一度に作ることが出来ます。
タイムフェード機能ではテープの長さを入力すると指定した時間にフェードアウトします。
バリアブルフェード機能ではフェードイン/・フェードアウトする動作時間を2秒から10秒まで1秒単位で変更できます。
マニュアルフェーダーでは、好みの箇所でフェードイン/・フェードアウトができます。
好きな曲だけを残してランダム再生が行える99曲対応のデリートシャッフル機能を搭載しています。
ディスプレイ部には20曲ミュージックカレンダーを搭載しています。
1曲/全曲/部分(リモコンのみ)/プログラム/シャッフル/デリートシャッフルの6モードリピート機能を搭載しています。
曲間を3秒に揃えるオートスペース機能を搭載しています。
曲を聴きながら早送り/早戻しを行えるミュージックサーチを搭載しています。
ボリューム付きヘッドホン端子を装備しています。
ワイヤレスリモコンが付属しています。
機種の定格
型式 | CDプレイヤー |
読取り方式 | 非接触光学読取り(半導体レーザー使用) |
レーザー | GaAlAsダブルヘテロダイオード |
回転数 | 200~500rpm(CLV) |
演奏速度 | 1.2m/s~1.4m/s(一定) |
エラー訂正方式 | ソニースーパーストラテジー (クロスインターリーブ・リードソロモンコード) |
チャンネル数 | 2チャンネル |
周波数特性 | 2Hz~20kHz ±0.5dB |
全高調波歪率 | 0.008%以下(EIAJ) |
SN比 | 100dB以上(EIAJ) |
ダイナミックレンジ | 92dB以上(EIAJ) |
チャンネルセパレーション | 95dB以上(EIAJ) |
ワウ・フラッター | 測定限界(±0.001%W.peak)以下(EIAJ) |
出力レベル | 2Vrms(Fixed) |
ヘッドホン出力レベル | 10mW(32Ω) |
消費電力 | 9W |
外形寸法 | 幅355x高さ95x奥行305mm |
重量 | 3.0kg |
付属 | ワイヤレスリモコン RM-D190 |