オーディオの足跡

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CDP-M51の画像
 解説 

新開発のパルス4D/Aコンバーターを搭載したCDプレイヤー。

D/A変換部にはハイデンシティ・リニアコンバーターシステムを採用しており、45ビットノイズシェイピング・デジタルフィルターとパルスD/Aコンバーターを搭載しています。

パルスD/Aコンバーターは1個の電流源と1個の電子スイッチで構成されており、0と1の2つの値を高速でスイッチングすることによって音楽波形を表現しています。これにより、振幅レベルは常に一定で時間軸方向にのみ変化を持たせたPLM(パルス・レングス・モジュレーション)波を出力しています。そして、ローパスフィルターを通すことでオーディオ帯域外の不要高域ノイズを除去し、音楽波形を得ています。
また、パルスD/Aコンバーターには20kHzまでの可聴帯域の量子化ノイズを低減するため、64倍オーバーサンプリングとSony Extended Noise Shaping方式を採用した多段ノイズシェイピング演算を搭載しています。オーバーサンプリングではサンプリング周波数を高くとることで可聴帯域内の量子化ノイズを低減しています。また、ノイズシェイピングではビット数を減らした時に再量子化誤差を入力側にフィードバックして可聴帯域内の量子化ノイズを低減しています。これらの技術によって高いダイナミックレンジを確保しています。
パルスD/Aコンバーターは45メガパルス/秒で動作しており、従来方式では困難であった微分非直線歪やグリッチ、ゼロクロス歪を根本から解消しています。

CDP-M51ではシングルモードのパルスD/Aコンバーターを採用しており、パルスD/Aコンバーター1個で正相と逆相、各LRの信号を出力する4D/A出力となっています。

ハイデンシティ・リニアコンバーターシステムではパルスD/Aコンバーターの性能を生かすため、前段に45ビットノイズシェイピングデジタルフィルターを搭載しています。
この回路では高精度なオーバーサンプリング演算を実行するとともに演算結果に対して1次のノイズシェイピング演算を行うことで高いダイナミックレンジを確保しています。

ジッターによる問題を解消するため、ダイレクト・デジタル・シンクを搭載しています。
また、この方式ではマスタークロックをパルスD/Aコンバーターと同一チップ上に形成されており、ジッター除去をパルスD/Aコンバーターの最終段である電子スイッチの直前で行うことで原理的にジッターの発生を無くしています。

サーボ回路にはSサーボIIIを搭載しています。
SサーボIIIではサーボ電流の高域ノイズ成分をローパスフィルターで除去し、滑らかなサーボ電流を供給しています。これにより電源部からの電力供給を安定させ、音質への悪影響を防止しています。

ディスクの回転を制御する駆動系サーボ回路にはデジタルCLVサーボを搭載しています。
デジタルCLVサーボではスピンドルモーターの回転を検出し、これを10ビットの分解能でコントロールしています。これによりディスクの内周、外周を問わず正確な線速度を維持しています。また、12cmCDと8cmCDのディスクの慣性質量の違いも検出し、より適切なドライブを行っています。

ピックアップ部にRFアンプを内蔵することでローノイズ・高安定化を図っています。

デジタル信号処理LSIにはソニーCDプレイヤー用第4世代LSIを採用しており、従来外付けだったRAMを容量32kビットにアップしたうえで内蔵しており、さらに厳密な6重エラー訂正方式を採用することで信号処理能力の的確さを高めています。


カスタムエディット機能を搭載しており、ピークサーチ、タイムエディット、ジャストエディット、プログラムエディット、マルチディスクプログラム、リンクエディット、タイムフェード、バリアブルフェード、マニュアルフェーダーの9つの機能を搭載しています。

ピークサーチでは全曲を高速サーチし、音量レベルの一番大きい箇所の前後約4秒間を繰り返し再生します。

タイムエディットはテープ録音時のA面とB面の編集が効率良く行えます。
まず、使うテープの長さに合わせて編集する場合はTIME SETボタンまたはAMSボタンでテープの長さをセットし(ダイレクトキーで秒単位のセットも可能)、エディットボタンを押すと、まずA面分として1曲目から順番にプログラムして、タイムオーバーの曲にぶつかったら、時間内に収まる曲のうち一番長い曲をセレクトします。その後エディットボタンを押すと同様にB面の編集を行います。
また、AMSボタンでハーフディスクを選択してエディットすると、曲順を入れ替えずにテープA面とB面が同じくらいの長さになるように曲を振り分けます。

ジャストエディットはタイムエディットを発展させたもので、指定した時間に最も近い曲の組合せを自動的に探しだしてプログラムします。
タイムエディットと同様にA面分とB面分を同時にセットできます。

プログラムエディットでは好きな曲を好きな順番にマニュアルで編集できます。
AMSキーかダイレクトキーで積算時間を確認しながら好きな曲を好きな順番にプログラムします。この時オートスペースをオンにすれば、各曲の演奏時間に3秒ずつのブランクを加算してエディットできます。ポーズボタンを押したところでA面分、続けてB面分までまとめてプログラムできます。

マルチディスクプログラムでは複数のディスクにまたがって編集できます。
プログラムモードでプログラムし、トレイをオープンすると「MULTI PGM」の表示が出て自動的にマルチディスクプログラムに移行します。プログラムは最大6枚(24曲)までできます。また、途中でポーズをプログラムすることもできます。

リンクエディットは、タイムエディットやジャストエディットで余ったテープに曲を追加できます。
すべての曲をプログラムして、さらにエディット時間内に曲が入る余地がある時は、入る曲のトラックナンバーとLINKの表示が点滅し、点滅しているトラックナンバーの曲の中から再度選択して曲を追加できます。
また、リンクエディットはディスクを入れ替えてエディットを継続することも可能です。

タイムフェードでは指定した時間にフェードアウトさせることができます。時間設定はTIME SETボタンかAMSボタンで行います。

バリアブルフェードによってフェードイン/・フェードアウトする時間を2秒から10秒まで1秒単位でセットできます。

マニュアルフェーダーでは好みの箇所でフェードイン/フェードアウトができます。



デリートプレイ機能を搭載しており、聴きたい曲だけを残しての連続演奏が可能です。シャッフルモードで不要な曲をデリートした後、コンティニューモードに切換えて演奏すると、その曲を飛ばして次の曲を演奏します。
また、99曲デリートシャッフル機能を搭載しており、好きな曲だけを残してランダム演奏することができます。

オートスペース機能を搭載しており、曲間を約3秒間の無音スペースに整えられます。

ミュージックスキャンを搭載しており、曲の冒頭の部分だけを10秒ずつ次々に演奏することができます。

最大24曲のプログラム演奏機能や、1曲/全曲/部分/プログラム/デリートプレイ/シャッフル/デリートシャッフルの7モードリピートなどの機能を搭載しています。

ディスプレイ部には20曲ミュージックカレンダーを搭載しています。

ボリューム付きヘッドホン端子を搭載しています。

ワイヤレスリモコンが付属しています。

機種の定格
型式 CDプレイヤー
読取り方式 非接触光学読取り(半導体レーザー使用)
レーザー GaAlAsダブルヘテロダイオード
回転数 200~500rpm(CLV)
演奏速度 1.2m/s~1.4m/s(一定)
エラー訂正方式 ソニースーパーストラテジー
(クロスインターリーブ・リードソロモンコード)
チャンネル数 2チャンネル
周波数特性 2Hz~20kHz ±0.5dB
全高調波歪率 0.003%以下(EIAJ)
SN比 100dB以上(EIAJ)
ダイナミックレンジ 98dB以上(EIAJ)
ワウ・フラッター 測定限界(±0.001%W.peak)以下(EIAJ)
出力レベル 2Vrms(Fixed)
ヘッドホン出力レベル 10mW(32Ω)
消費電力 10W
外形寸法 幅355x高さ95x奥行310mm
重量 3.0kg
付属 ワイヤレスリモコン RM-D491