
SONY CDP-K1
¥29,800(1990年発売)
解説
カラオケ機能に特化したCDプレイヤー。
マイク入力を2系統搭載しており、別売りのマイクによるカラオケや、エレキギターなどとのミックス演奏、別売りドラムパッドとの組合せなどが行えます。また、デジタルエコーを搭載しており演出も可能です。
ボーカル部分だけの音量を下げるカラオケポン機能を搭載しています。
ピッチコントロール機能を搭載しています。
D/A変換部には独自のノイズシェイピング技術を用いた8fs18ビットD/Aコンバージョンシステムを搭載しています。
サーボ回路にはSサーボIIIを搭載しています。
SサーボIIIではサーボ電流の高域ノイズ成分をローパスフィルターで除去し、滑らかなサーボ電流を供給しています。これにより電源部からの電力供給を安定させ、音質への悪影響を防止しています。
ディスクの回転を制御する駆動系サーボ回路にはデジタルCLVサーボを搭載しています。
デジタルCLVサーボではスピンドルモーターの回転を検出し、これを10ビットの分解能でコントロールしています。これによりディスクの内周、外周を問わず正確な線速度を維持しています。また、12cmCDと8cmCDのディスクの慣性質量の違いも検出し、より適切なドライブを行っています。
ピックアップ部にRFアンプを内蔵することでローノイズ・高安定化を図っています。
デジタル信号処理LSIにはソニーCDプレイヤー用第4世代LSIを採用しており、従来外付けだったRAMを容量32kビットにアップしたうえで内蔵しており、さらに厳密な6重エラー訂正方式を採用することで信号処理能力の的確さを高めています。
カスタムエディット機能を搭載しており、プログラムエディット、バリアブルフェード、マニュアルフェーダーの3つの機能を搭載しています。
プログラムエディットでは好きな曲を好きな順番にマニュアルで編集できます。
AMSキーかダイレクトキーで積算時間を確認しながら好きな曲を好きな順番にプログラムします。この時オートスペースをオンにすれば、各曲の演奏時間に3秒ずつのブランクを加算してエディットできます。ポーズボタンを押したところでA面分、続けてB面分までまとめてプログラムできます。
マニュアルフェーダーでは好みの箇所でフェードイン/フェードアウトができます。また、バリアブルフェードによってフェードイン/・フェードアウトする時間を2秒から10秒まで1秒単位でセットできます。
99曲デリートシャッフル機能を搭載しており、好きな曲だけを残してランダム演奏することができます。
最大24曲のプログラム演奏機能や、1曲/全曲/プログラム/シャッフル/デリートシャッフルの5モード・リピート、曲の頭出しがスピーディに行えるAMS、曲を聴きながら早送り/早戻しができるミュージックサーチなどの機能を搭載しています。
ディスプレイ部には20曲ミュージックカレンダーを搭載しています。
ボリューム付きヘッドホン端子を搭載しています。
ワイヤレスリモコンが付属しています。
別売りオプションとしてバラエティマイクECM-V1とドラムパッドDRP-3などがありました。
ECM-V1では声のトーンを約1オクターブ変化させたり、コンピューターやヨーデルなどのボイスチェンジが可能です。
DRP-3は7種類のドラム音と人のかけ声などの効果音を備えています。また、15種類のリズム演奏に加えて自作のリズム演奏も可能です。
機種の定格
型式 | CDプレイヤー |
読取り方式 | 非接触光学読取り(半導体レーザー使用) |
レーザー | GaAlAsダブルヘテロダイオード |
回転数 | 200~500rpm(CLV) |
演奏速度 | 1.2m/s~1.4m/s(一定) |
エラー訂正方式 | ソニースーパーストラテジー (クロスインターリーブ・リードソロモンコード) |
チャンネル数 | 2チャンネル |
周波数特性 | 2Hz~20kHz ±0.5dB |
全高調波歪率 | 0.008%以下(EIAJ) |
SN比 | 98dB以上(EIAJ) |
ダイナミックレンジ | 92dB以上(EIAJ) |
ワウ・フラッター | 測定限界(±0.001%W.peak)以下(EIAJ) |
出力レベル | 1.5Vrms(Fixed) |
ヘッドホン出力レベル | 10mW(32Ω) |
消費電力 | 11W |
外形寸法 | 幅355x高さ95x奥行310mm |
重量 | 3.2kg |
付属 | ワイヤレスリモコン RM-DK1 |
別売 | バラエティマイク ECM-V1(¥6,500) ドラムパッド DRP-3(¥4,800) |