SONY CDP-302ES
¥118,000(1984年頃)
解説
上級機であるCDP-502ESの設計思想を可能な限り継承したCDプレイヤー。
ハイスピード・リニアモータートラッキングメカニズムを採用しています。
CDプレイヤー用の新開発のリニアモーターを光学ブロックに一体化した理想的なトラッキング方式で、ディスクの1曲目から最終曲の頭出しまでの選曲時間が1秒という高速アクセスを実現しています。
また、ギヤなどの変換機構がない駆動系と光学系の一体構造により、信頼性・耐久性を大きく向上させており、さらに、メカブロック全体をフローティング構造として、外部ショックの影響も極力抑えています。
D/Aコンバーター、デジタルフィルター、EFMディ・モジュレーターをマスタークロックにより同期運転するシステムを採用し、これによって2系統以上のクロックの干渉によるビート発生が起こらず、デジタル系がアナログ系に及ぼす影響を排除し、アナログ回路の設計の自由度を高めています。
デジタルフィルターは、デジタル信号をオーバーサンプリングして、高域の不要成分と音楽信号の周波数的な距離を拡大しています。
これによりD/A変換後のローパスフィルターの通過帯域を広げ減衰特性をなだらかにでき、良好な位相特性を得ています。
メカ部とアンプ部を分離した高剛性シャーシを採用しています。
さらに、アンプ部をLRツインモノ構成とした音質樹脂設計のアナログ回路を採用しています。
デジタル部、アナログ部を分離した±安定化電源、Z材コア大型電源トランスなどを採用した音質重視の電源回路を採用しています。
新開発したオーディオ専用広帯域オペアンプを採用しています。
信号系にLC-OFC線材を採用。
動作スピードをさらに早め、ディスクを押しても閉じるプッシュローディングのリニアスケイティング方式採用。
出力可変ヘッドホン端子装備。
ソニーの「ザ・セッション」などのシステムリモコンに対応するSIRCS端子搭載。
最大16曲まで聴きたい順序でメモリーして連続演奏ができるRMS機能を搭載しています。
ディスクに記録されたインデックスNoを指定でき、聞きたい楽節や歌詞部をダイレクトに呼び出せるインデックスサーチ機能搭載。
機種の定格
型式 | コンパクト・ディスク・デジタルオーディオシステム |
読取り方式 | 非接触高額読取り(半導体レーザー使用) |
レーザー | GaAlAsダブルヘテロダイオード |
回転数 | 約500~200rpm(CLV) |
演奏速度 | 1.2m/s~1.4m/s(一定) |
エラー訂正方式 | ソニースーパーストラテジー (クロスインターリーブ・リードソロモンコード) |
チャンネル数 | 2チャンネル |
複合化 | 16ビット直線 |
周波数特性 | 2Hz~20kHz ±0.3dB |
高調波歪率 | 0.003%以下(1kHz) |
ダイナミックレンジ | 96dB以上 |
ワウ・フラッター | 測定限界以下 |
出力レベル | 2Vrms(MSB) |
ヘッドホン出力レベル | 28mW(32Ω)(MSB) |
電源 | AC100V 50Hz/60Hz |
消費電力 | 12W |
外形寸法 | 幅430x高さ80x奥行335mm |
重量 | 6.7kg |
付属 | ワイヤレスリモコン RM-D302 |