解説　

SQ、RM、ディスクリートの全方式に対応した4チャンネルSQデコーダ。

5つのシステムプッシュボタンを搭載しており、あらゆる4チャンネル再生に対応しています。
SQポジションでは内蔵したSQロジックデコーダーを用いて4チャンネル情報を引き出します。また、R-MTXポジションでは内蔵したRM方式の規格に合致するデコーダーを内蔵しており、RMレコードを最良の条件で再生します。
2-4ポジションではステレオレコードを4チャンネル・ホールトーン効果で再生できます。そして、2CHポジションではステレオレコードをそのまま2チャンネルで再生します。
DISCRETEポジションでは、ディモジュレーターを接続する事で4chテープデッキやディスクリートレコードの再生が可能です。

フロントバックロジック回路を採用しています。
SQ方式は本来は前方左右と後方左右のセパレーションが優れ、従来の2チャンネルレコード同様に原理的には無限大となっています。しかし、前方中央と後方中央間にはクロストークが発生します。
この問題を解決するために採用されたのがフロントバックロジック回路で、クロストークを減少させる事でSQレコードの優れたセパレーションと定位を実現しています。

4チャンネルマスターボリュームを搭載しています。
あらかじめ各チャンネルのレベルを合わせておく事で、ボリューム1つで音量調整が可能です。

バックチャンネルは裏面のレベルアジャストボリュームで調整でき、直接パワーアンプの接続が可能です。

フロントバックバランスを搭載しており、前方と後方のレベルバランスが簡単に調整できます。

機種の定格

型式	SQDマトリックス4chデコーダ
回路方式	SQデコーダ(フロント・バックロジック付) RMデコーダ
高調波歪率	0.2%以下
周波数特性	20Hz～20kHz ±3dB その他:10Hz～50kHz ±3dB
入力感度/インピーダンス	Input(SQ、R-MTX、2→4):250mV/50kΩ 2ch Tape:750mV/100kΩ Discrete:750mV/100kΩ
出力レベル/インピーダンス	Front Out:750mV/10kΩ Back Out:2V(Volume最大)/10kΩ Rec Out:250mV
SN比(SQセパレーション)	80dB(入力250mV、Aネットワーク) LF-RF:20dB LB-RB:14dB CF-CB:10dB(入力250mV、2kHz)
使用半導体	トランジスタ:22個 IC:2個 ダイオード:16個
電源電圧	AC100V、50Hz/60Hz
消費電力	4W
外形寸法	幅119x高さ157x奥行312.5mm
重量	3.1kg
付属	接続コード RK-74x3