SONY PCM-553ESD
¥150,000(1985年発売)
解説
ビデオデッキと組合わせて、PCMデジタル録音/再生が行えるPCMプロセッサー。
デジタル出力端子を搭載しており、別売りD/Aコンバーターユニットを接続して、デジタル録音テープをさらに純度の高い音質で再生できます。また、デジタル入力端子も搭載しています。
さらに、PCM-553ESDをD/A及びA/Dコンバーターユニットとしても使用できます。
14ビットEIAJフォーマットに加え、CDやプロ機と同じ16ビットフォーマットも搭載しています。
16ビット/14ビットフォーマットは簡単に切替えができ、互換性の面でも16ビットで録音したテープは他の14ビットシステムで再生することができます。
3ポイント・インジケーターを見ながら、ビデオデッキの長時間モード時のデータ読取りレベルを適正値に設定できるOVC(Optimum
Video Condition)機能を搭載しています。
これにより、ほとんどのビデオデッキとの組み合わせができ、長時間モードでも高音質で最長8時間の録音・再生が行えます。
もう1台のビデオデッキを接続して、デジタルダビングが行えます。
ソニー独自開発のLSIにより高忠実度設計がされています。
ピークホールド機能も搭載したワイドレンジ・ピークプログラムメーター、入力信号のレベルオーバーを知らせるOVER表示機能、ビデオデッキのトラッキング調整を容易にするトラッキングインジケーター、ドロップアウト発生時に自動的にミューティングをかけるPB
MUTE機能、PB MUTE機能OFFでビデオデッキのサーチ機能を利用して倍速モニターする機能、オートエンファシス機能、REC
MUTE機能を搭載しています。
電源OFF時も画像モニターができるMonitor Out端子を搭載してます。
出力可変ヘッドホン端子を搭載しています。
機種の定格
| 型式 | PCMデジタルオーディオ・プロセッサー |
| 信号型式 | NTSC TV方式準拠 |
| 符号型式 | 16ビット/14ビットフォーマット(EIAJ) |
| オーディオチャンネル数 | 2チャンネル |
| 標本化周波数 | 44.1kHz |
| 量子化ビット数 | 16ビット/14ビット直線量子化 |
| 周波数特性 | 5Hz~20kHz ±0.5dB |
| 高調波歪率 | 16ビット:0.005%以下 14ビット:0.007%以下 |
| ダイナミックレンジ | 16ビット:90dB以上 14ビット:86dB以上 |
| セパレーション | 80dB以上 |
| ワウ・フラッター | 測定限界以下 |
| 誤り検出方式 | CRCCによる誤り検出 |
| 誤り訂正方式 | 16ビット時:P、1パリティによる誤り訂正と補正 14ビット時:P、Q2パリティによる誤り訂正と補正 |
| エンファシス | 時定数50μsec/15μsec |
| 使用ビデオ範囲 | ベータマックス、Uマチック、VHS |
| 入力端子 | ライン(ピンジャックx2):-10dB/50kΩ デジタル(ピンジャック):1Vp-p/75Ω ビデオ(ピンジャック):1Vp-p/75Ω |
| 出力端子 | ライン(ピンジャックx2):-10dB/10kΩ以上 デジタル(ピンジャック):1Vp-p/75Ω ビデオ(ピンジャック):1Vp-p/75Ω コピー(ピンジャック):1Vp-p/75Ω モニター(ピンジャック):1vp-p/75Ω ヘッドホン(ステレオ標準ジャック):0.003~0.9mW/32Ω |
| 電源電圧 | AC100V、50Hz/60Hz |
| 消費電力 | 27W |
| 外形寸法 | 幅430x高さ85x奥行385mm |
| 重量 | 6.0kg |