オーディオの足跡

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DAS-R1の画像
 解説 

デジタル信号の極めて高精度なアナログ変換と、無共振化を徹底して推し進めたD/Aコンバーター。

デジタルフィルターには、8倍オーバーサンプリングの18ビット・タイプを採用しています。
CDプレイヤーから入力された44.1kHzのサンプリング周波数を、8倍の352.8kHzに変換し、情報密度を大幅に高めるとともに、アナログフィルターの負荷を軽減させる事で音質を向上させています。
また、DAS-R1のデジタルフィルターは293次と極めて高次なため、帯域内のリンプル±0.00001dB以内、プリエコー-124dB以下、150kHzまでのリジェクション120dB以上という優れた特性を実現してます。さらに、演算誤差は、最終的に出力される18ビットの演算値よりも十分に小さいため、事実上エラーレスとなってます。

再量子化ノイズを低減するため、ノイズシェイピングという演算手法を導入しています。
この手法は、常にデータの誤差を累積していき、四捨五入時に累積誤差も考慮して出力を決めています。

D/A変換方式にはオーバーラップ・スタガードD/A変換方式を採用しています。
この方式は、4fsで動作するD/AコンバーターICを片チャンネル当たり2個使用し、動作タイミングを半周期ずらして出力を合成するというもので、2個のD/Aコンバーターは8倍オーバーサンプリングのデータを交互に入力され、オーバーラップ動作をします。
この方式の特徴は、一種のフィルター特性であるアパーチャー効果が、8fsのD/A変換でありながら4fsから始まる事で、これにより4fs付近に集中するノイズシェイピングによって生じたディザーノイズを打ち消しています。
また、オーバーラップ動作にともない、歪やノイズが平均化され、D/Aコンバーターが単独の場合に比べて、歪率が最大3dB向上しており、さらに出力電流が2倍になることから、SN比が最高6dB改善されています。

シャーシには、不要振動や共振の排除を目指し、FBシャーシを採用しています。
これは、外周を一周するフレームと、前後のフレームをつなぐ数本のビームで構成されており、十分に厚みをとった各部材が強固にジョイントされています。

電源部には、デジタル用、アナログ用にそれぞれ専用の電源トランスを配し、相互干渉を抑えています。
また、内部スペースの約2/3を占めるほど電源部にたっぷりと余裕をもたせ、安定した電源供給を補償しています。

CDP-R1との接続用のツインリンク・オプティカル入力端子のほか、2系統のコアキシャル(同軸)入力端子を搭載しています。

デジタル入力は、サンプリング周波数32kHz、44.1kHz、48kHzの3種に自動対応していいます。
また、動作中のサンプリング周波数を示すインジケーターや入力切替スイッチに連動したDigital Inputインジケーターにより、演奏中のプログラムソースを判別できます。

機種の定格
型式 D/Aコンバーター
デジタル同軸入力端子 2系統(ピンジャック)
入力信号レベル:0.5Vp-p ±20%
入力インピーダンス:75Ω
ツインリンク端子 ツインリンクジャック
光波長:800nm
ファイバー径:0.2mm往復式
ライン出力端子 ピンジャック
出力レベル:2.5Vrms(MSB)
チャンネル数 2チャンネルステレオ
複合化(D/A) 16ビット直線
周波数特性 10Hz~20000Hz +0 -0.5dB
(入力デジタル信号サンプリング周波数:44.1kHz以上)
高調波歪率 0.003%以下(EIAJ)
S/N比 110dB以上(EIAJ)
ダイナミックレンジ 97dB以上(EIAJ)
チャンネルセパレーション 100dB以上(EIAJ)
電源電圧 AC100V、50Hz/60Hz
消費電力 25W
外形寸法 幅470x高さ125x奥行410mm
重量 約17kg