
SONY CFS-600
¥89,800(1978年発売)
解説
本体とスピーカーを分離したスリーピースタイプのセパレートラジカセ。
CFS-600ではスピーカー部を独立したデザインを採用する事で、ワンボックスタイプでの限界を取り払い、音質の追求とコンパクトさを両立させています。
スピーカー部
スピーカーには新開発の10cmコーン型フルレンジユニットを搭載しています。
このユニットの振動板は軽く柔軟な特殊コーン紙を採用しており、センターキャップ部には超硬質チタン振動板を採用しています。
スピーカーキャビネットには共振の少ない音響素材としてSBMを採用しています。
本体部
アンプ部にはBTL方式のITL-OTLパワーアンプを採用する事で大出力とクリアな音質を獲得しています。
また、電源部にはOI電源トランスを採用しており、大出力時にも安定した出力を得ています。
パワーセーブスイッチを装備しており、聴いている音量を1/4ダウンさせる事ができます。
ボリュームには2連ディテントボリュームを採用しており、左右チャンネルの同時調整が可能です。
また、左右の音量バランスを調整できるバランサーつまみも装備しています。
ステレオ再生リバース機能を搭載しています。
4ポジションモードセレクターを装備しています。
フォノ端子や標準マイクジャック、ライン入出力、ヘッドホンジャックを装備しています。
チューナー部にはFETを用いた3連メカニカルチューニングを採用しており、感度向上を図っています。
また、感度切替スイッチによって微弱な電波にも対応しています。
MPX回路にはPLL-ICを採用しています。
IF部にはバートン回路構成を採用しており、不要な信号をカットして良好な音質を保っています。
セラミックフィルターを採用しています。
AMチューナー部も3連メカニカルチューニングによって受信精度を高めています。
カセットデッキ部にはソフトタッチオペレーションを採用しており、操作性を高めています。
また、録音トランスをトランジスタ化する事でデッキ回路の信頼性を高めています。
録音方式の切替が可能となっており、ソニオマチックとマニュアルの2種類の録音方式が選べます。
デュアドテープに対応した3ポジションテープセレクターを搭載しています。
REC-MUTE機構を搭載しており、無音録音が可能です。
タイマースタンバイ機構を搭載しています。
ヘッドにはソニーのスーパーパーマロイヘッドを採用しています。
駆動モーターにはサーボモーターを採用しており、安定したテープ走行を実現しています。
左右独立レベルメーターを搭載しています。
その他
別売りオプションとしてキャリングケースやルームラックがありました。
機種の定格
型式 | ステレオラジオカセットコーダー |
スピーカー | 全帯域用:10cmコーン型x2 |
実用最大出力 | 12W(6W+6W、EIAJ/DC) |
受信バンド | FM/AM |
付属機能 | ソニオマチック録音 マニュアル録音 バリアブルモニター ラインイン・モニター オートシャットオフ ポーズ AFC/ISSスイッチ テープセレクトスイッチ(3ポジション) サーボモーター テープカウンター |
電源 | 3電源対応 カーバッテリー:別売DCC-130使用 |
使用電池 | 単1x8個 |
外形寸法 | 本体:幅443x高さ78x奥行239mm スピーカー:幅115x高さ215x奥行160mm |
重量 | 本体:5.8kg スピーカー:2.4kg |