SONY TA-V606
¥48,000(1997年発売)
解説
デジタルシネマサウンド技術を搭載したAVアンプ。
5.1ch入力端子を搭載しており、ドルビーデジタルプロセッサーを内蔵したDVDプレイヤーと組み合わせることで5.1chサラウンドが楽しめます。また、5.1ch入力端子を用いて3-1方式ステレオを楽しむこともできます。
ソニー独自のサラウンド技術であるデジタルシネマサラウンドによるシネマスタジオ・モードを搭載しています。
シネマスタジオ・モードはソニー・ピクチャーズエンタテインメントの持つスタジオの中から選ばれたタイプの異なる3つのスタジオの音響効果を楽しめます。
フロントL/R、センター、リアL/Rのアンプを揃えたダイナミック5アンプシステムを採用しており、より迫力のあるサラウンド再生を可能にしています。
電源部にはラップ詰めコアを採用した大型トランスを採用しています。
通常のEIコアトランスではE形とI形の磁性鋼板をそれぞれ個別に積層したあとに合体(溶接ないし接着)してコアとしていましたが、E形とI形の磁性鋼板をそれぞれ交互に積むラップ詰め構造を採用することで磁路に断層的に切れている部分がなくなり、磁束の漏れを低減しています。
また、電解コンデンサーにも電気的な特性だけでなく音響的にも試聴を繰り返して厳選したピュアオーディオ用の大容量・大型タイプを搭載しています。
ヒートシンクには有害なフィンの鳴きを抑えるようにチューニングされたアルミ押し出し材使用の高剛性大型ヒートシンクを採用しています。また、ヒートシンク自体もシャーシ本体に強固に固定することで構造的にも振動を低減しています。
脚部には偏心インシュレーターを搭載しています。
偏心インシュレーターではセンター位置を避けてビス穴を設けた構造となっており、振動の位相を変えることで打ち消してシャーシに伝わるのを低減しています。
ベースブースト機能を搭載しており、ワンタッチで低音の迫力を増すことができます。
ダイレクトパススイッチを搭載しており、サラウンドやトーンコントロール、ベースブースト回路を必要に応じてバイパスできます。
別売りのワイヤレススピーカーSA-IF70と組合せられる専用端子を搭載しており、リアスピーカーとしてSA-IF70を利用できます。
ゴールドとチタニウムグレーの2色のカラーバリエーションがありました。
学習機能付きのワイヤレスリモコンが付属しています。
機種の定格
型式 | AVアンプ | ||
実用最大出力(EIAJ、6Ω) | フロント:150W+150W センター:150W リア:150W+150W |
||
全高調波歪率(20Hz~20kHz) | フロント:0.09%以下(6Ω負荷、90W+90W出力時) | ||
周波数特性 | Line:10Hz~50kHz +1 -3dB(ダイレクトパスON時、アナログ系) | ||
SN比(Aネットワーク) | Line:82dB(ダイレクトパスON時) | ||
サラウンドモード | 11プログラム11モード(下記サラウンドモード一覧参照) | ||
ドルビープロロジックインプットバランス | オート | ||
トーンコントロール | フロントBass:±10dB(100Hz) フロントTreble:±10dB(10kHz) |
||
映像系機器(音声&映像)入力 | 4系統 | ||
映像系機器(音声&映像)出力 | 2系統 | ||
映像モニター出力 | 1系統 | ||
S映像入力 | 2系統 | ||
S映像出力 | 1系統 | ||
S映像モニター出力 | 1系統 | ||
オーディオ入力 | Phono MM:1系統 Line:3系統 5.1ch入力:1系統 |
||
オーディオ出力 | Rec out:1系統 サブウーファー:1系統 ヘッドホン:1系統 |
||
ACアウトレット | 電源スイッチ連動:2系統 | ||
電源 | AC100V、50Hz/60Hz | ||
消費電力 | 195W | ||
外形寸法 | 幅430x高さ155x奥行360mm | ||
重量 | 約10.8kg | ||
付属 | 学習機能付きリモコン RM-P501 | ||
TA-V606に搭載されたサラウンドモード
|