
SONY TA-LV700R
¥88,000(2003年10月21日発売)
解説
VAIOと連動したネットワークメディア機能を搭載したAVアンプ。
ネットワークメディア機能によってVAIOに保存した動画や音楽、写真などのコンテンツをホームシアター環境で楽しむ事が可能です。
VAIOとの接続はケーブルとワイヤレスの両方に対応しており、ケーブルの場合はイーサネットケーブルの100Base-TXで、ワイヤレスでは無線LANで接続します。
操作はGUIとなっており、リモコンで行います。
※ネットワークメディア機能に対応したVAIOは2002年9月以降に発売したWindowsXP搭載モデルになります。
また、再生可能メディアは、動画はMEPG2とMPEG1、音楽はATRAC3、ATRAC3plus、WAVE、MP3、写真はBMP、TIFF、GIF、JPEG、PNGファイルに対応しています。
アンプ部にはフルデジタルアンプのS-masterを搭載しています。
S-Masterでは、まず入力段に採用したサンプリングレートコンバーターによって多様なデジタルオーディオ信号を受取、音質に有害なジッターを水晶発振器の精度まで低減します。次にデジタルボリュームコントロール処理を行った上で、独自に開発した高精度演算アルゴリズム(デジタル信号の量子化ノイズのスペクトラムを制御する技術)によって出力段を駆動する広大なダイナミックレンジを持つストリーム信号を生成します。そして、高速かつ極めて高い時間軸精度のストリーム信号で安定化した電源電圧をスイッチングする事で電力増幅を行っています。
S-Masterは高い時間軸精度を持った信号を生成できるため、フィードバック制御などを行う必要が無く、全てのステージをデジタル処理で構成する事が可能です。また、一般的なアナログアンプでは波形の上下それぞれに増幅素子を使用し、2つの出力をつなげてトータルの出力を得ているため、繋ぎ目のゼロボルト付近で発生するゼロクロス歪がありましたが、S-Masterではパルスの疎密で波形を作るためゼロクロス歪が原理的に発生しません。
サラウンド再生はDVDビデオソフトのドルビーデジタルとDTSに対応しています。
また、CDやビデオなどの2chソフトを5.1chで楽しめるドルビープロロジックIIと、BSデジタル放送の5.1ch音声も楽しめるMEPG2 AACにも対応しています。
DSPには32ビットDSPを採用しています。
ソニー独自のサラウンドモードであるデジタルシネマサウンドもシネマスタジオEX A/B/Cモードを搭載しています。
フロントパネルをシンプル化し、スイッチとリモコンにまとめる事で操作性向上を図っています。
スピーカー接続にはソケット式を採用しており、ケーブルの着脱を容易にしています。
主なプリント配線板に非ハロゲン系難燃剤を使用しています。また、主なはんだ付け部には無縁ハンダを使用しています。
キャビネットに非ハロゲン系難燃剤を使用しています。
ワイヤレスリモコンが付属しています。
機種の定格
型式 | AVアンプ |
映像入出力 | 入力:3系統(TV/SAT、DVD、Video) モニター出力:1系統 |
デジタル入力 | 光:3系統 同軸:1系統 |
デジタル出力 | 光:1系統 |
オーディオ入力 | Line:4系統(HDD/MD、TV/SAT、DVD、Video) |
オーディオ出力 | Line:1系統(HDD/MD) サブウーファー:1系統 ヘッドホン:1系統 |
その他端子 | イーサネット(100Base-TX):1系統 |
実用最大出力(JEITA) | フロント:60W+60W(6Ω) センター:60W(6Ω) サラウンド:60W+60W(6Ω) |
スピーカー適合インピーダンス | 6Ω以上 |
全高調波歪率 | 0.18%以下(6Ω、フロント50W+50W、1kHz) |
周波数特性 | Line:20Hz~20kHz ±0.5dB(サラウンド、EQ全てOFF時) |
S/N比(Aネットワーク) | Line:90dB(サラウンド、EQ全てOFF時) |
トーンコントロール | Bass:±6dB(100Hz) Treble:±6dB(10kHz) |
電源 | AC100V、50Hz/60Hz |
消費電力 | 160W |
外形寸法 | 幅430x高さ65x奥行288mm |
重量 | 約3.2kg |
付属 | ワイヤレスリモコン RM-U70RJ |