
SONY TA-FA777ES
¥200,000(1999年発売)
解説
SACDのサウンドを再現するため、ハイスピードな表現力を追求したESシリーズのリファレンス・プリメインアンプ。
パワーアンプ部の電圧増幅段、ドライブ段、パワー段のそれぞれに音響用増幅素子として優れた特長を持つMOS-FETを採用しています。特にパワー段に採用されたパワーMOS-FETはベースプレートとリード線を非磁性の金メッキ処理が施されています。
回路はSACDを念頭に設計されており、抵抗などのパーツはTA-FA777ESのために開発されたものを採用することでハイスピードな表現力を身につけるとともに高い表現力も獲得しています。
電源部には電力容量を550VAへアップしたトーラス・トロイダルトランスを搭載しています。また、コンデンサーにも細かな音質調整を何度も繰り返したTA-FA777ES専用のスペシャルチューニングパーツを搭載しており、SACDのディテール表現のベースとなる低音再現力を高めています。
シャーシにはFBシャーシをさらに強化して採用しています。
また、インシュレーターは5脚支持とすることで安定度を高めています。
内部レイアウトにはツインモノコンストラクションを採用しており、シャーシ中心に電源部を据え、電源を挟むように左右のパワーアンプ部を配置することで良好なセパレーションを得ています。
また、シャーシ内は5ブロック構造となっており、大電流を扱うパワー部や電源部が小信号のプリ部などへ与える影響を低減しています。
XLRタイプ端子によるバランス入力を搭載しています。
入力回路には金属基板にパーツを表面実装したメタルコアモジュールを採用しています。
ピュアインプットサーキットを採用しており、入力端子からマスターボリュームに至るまでの接点数を大幅に削減しています。
ソースダイレクトスイッチを搭載しており、トーンコントロール回路やバランスコントロール回路が不要な場合はバイパスすることができます。
MM/MCの両カートリッジに対応したフォノ入力端子を搭載しています。
不活性ガス封入リレーやOFC内部配線材などの吟味したパーツを採用しています。
インレットタイプの電源コードを採用しています。電源入力端子は金メッキ仕様となっています。
機種の定格
型式 | プリメインアンプ |
実効出力(20Hz~20kHz) | 120W+120W(4Ω) 100W+100W(6Ω) 80W+80W(8Ω) |
入力感度/インピーダンス | Phono MM:2.5mV/50kΩ Phono MC:170μV/100Ω Line:150mV/20kΩ |
出力レベル/インピーダンス | Rec out:150mV/1kΩ Headphone:25mW(8Ω) |
全高調波歪率 | 0.008%(10W出力時、8Ω) |
混変調歪率(60Hz:7kHz=4:1) | 0.008%(定格出力時、8Ω) |
周波数特性 | Phono MM:20Hz~20kHz ±0.2dB Line:2Hz~100kHz +0 -3dB |
SN比 | Phono MM:87dB Phono MC:78dB Line:105dB |
トーンコントロール | Bass:±7dB(100Hz) Treble:±6dB(10kHz) |
付属機能 | ソースダイレクトスイッチ Rec out OFF Rec outセレクター |
ACアウトレット | 電源スイッチ連動:2系統 電源スイッチ非連動:1系統 |
電源 | AC100V、50Hz/60Hz |
消費電力 | 230W |
外形寸法 | 幅430x高さ175x奥行455mm |
重量 | 約23kg |