
SONY TA-FA1200ES
¥150,000(2006年11月21日発売)
解説
TA-DR1aやTA-DA9100ESの技術を生かして開発されたESシリーズのステレオプリメインアンプ。
アンプ回路にフルデジタルアンプである32ビットS-Master PROを搭載しています。
TA-FA1200ESでは新開発のワンチップパワーデバイスを採用しており、スイッチングドライバーとパワーMOS-FETを直結する事でノーリンギングドライブ化を実現し、クオリティを高めています。
電源部には580VAの大容量電源トランスを搭載しています。
このトランスのコアにはE型とI型の鋼板を1枚ずつ交互に積層するリニアラップジョイントコア方式を採用しています。また、コンデンサには音質を吟味した大型ブロックコンデンサを採用しています。
メイン基板には全ての信号回路を1枚のガラスエポキシ基板上に構成するワンボード方式を採用しており、ノイズの影響を抑えています。
自動音声補正機能としてDCAC(Digital Cinema Auto Calibration)を搭載しています。
この機能は32ビット浮動小数点型DSPによる機能で、付属マイクを用いて測定を行い、スピーカー設置環境における左右の壁の不揃いなどの影響を補正する事でバランスの良い音場を再現できます。
補正結果は2つのパターンの中から好みの設定が選べます。
DCフェーズリニアライザー回路を搭載しています。
S-Master PROには最新型の32ビットタイプを採用しています。このデバイスのはアナログアンプ特有の位相回転を再現するDCフェーズリニアライザー回路を内蔵しており、聴き慣れたアナログアンプのような低域再生を可能にしています。
ボリュームにはパルスハイトボリュームを採用しています。
パルスハイトボリュームはデジタルアンプでの新しい音量調節技術として開発されたものです。この方式はパルスの高さを増減させて音量を調節する方法で、音量を半分に絞る場合はパルスの高さを半分にしています。デジタル領域でデータやパルスの構成を一切操作しないので情報の消失が起きず、-50dB付近の小音量から大音量レベルまでの広い音量範囲で高音質を維持しています。
スピーカーターミナルの端子部は、異種金属の接合を避けて同一金属で構成しています。
この端子は上位モデルであるTA-DA9100ESにも採用された高品質なものとなっています。
デジタル入力として光1系統と同軸3系統を装備しています。
ドルビーデジタルやDTS、MPEG-2 AAC信号のダウンミックスに対応しています。
脚部には偏心インシュレーターを採用しています。
ワイヤレスリモコンが付属しています。
機種の定格
型式 | プリメインアンプ |
実用最大出力(JEITA) | 170W+170W(4Ω) 150W+150W(8Ω) |
定格出力 | 110W+110W(8Ω) |
入力感度/インピーダンス | Phono MM:2.5mV/50kΩ Line系:150mV/50kΩ |
出力レベル/インピーダンス | Rec out:150mV/1kΩ |
周波数特性 | アンプ・ブロック部:10Hz~40kHz ±3dB |
S/N比(入力ショート、A-Fil) | Phono MM:86dB Line系:96dB |
トーンコントロール | Bass:±10dB(100Hz) Treble:±10dB(10kHz) |
電源 | AC100V、50Hz/60Hz |
消費電力 | 110W 0.8W(待機時) |
外形寸法 | 幅430x高さ175x奥行430mm |
重量 | 約14.5kg |
付属 | ワイヤレスリモコン RM-AAU010 音場補正用マイク |