SONY TA-F5
¥59,800(1977年発売)
解説
従来の電源に比べ優れたレギュレーションを獲得したパルス電源を採用したDCプリメインアンプ。
パルス電源では、AC100Vがアンプに入ったとたんにDC化し、ハムの信号系への影響をなくしています。
イコライザーアンプの基本回路はA級ピュアコンプリメンタリーSEPPを採用しており、RIAA帰還回路とは別にFETを用いたDC帰還回路を設けることで、動作点の安定を図っています。
また、RIAA素子には厳選したポリプロピレンコンデンサーや高精度抵抗を採用しています。
さらに、MC入力は、低雑音トランジスタを3本パラレル接続することで等価雑音抵抗を下げており、低雑音設計のイコライザーアンプのゲインを上げることにより、ヘッドアンプ内蔵と同様の働きをさせています。
パワーアンプ部は、動作の安定化と信頼性向上のため、ドライバー段にモリシックICを採用sいており、集団はリニアリティの良いパワートランジスタでピュアコンプリメンタリーSEPP回路を構成しています。
トーンコントロールには、センターポジションにツマミをセットすると、トーン回路が自動的にディフィートするセルフディフィート・トーンコントロールを採用sいています。
トーンアンプはNF型で素子には厳選されたパーツを使用しています。
小音量時のSNを改善する4連ボリュームを採用してます。
2台のテープデッキが使用できる2系統テープモニタースイッチを搭載しています。
また、アンプ本体の信号とは無関係に、Tape1→2、2→1へとコピーできる両方向テープコピースイッチを搭載しています。
Reverse/Stereo/Monoの3ポジションのモードスイッチを搭載しています。
機種の定格
型式 | プリメインアンプ |
実効出力(20Hz~20kHz、両ch) | 70W+70W(8Ω) |
出力帯域幅(IHF、8Ω) | 5Hz~35kHz |
高調波歪率 | 0.04%(20Hz~20kHz、実効出力時) |
混変調歪率(実効出力時) | 0.01% |
ダンピングファクター(1kHz、8Ω) | 40 |
Phono入力感度 | 2.5mV |
Phono最大許容入力(1kHz) | 250mV |
トーンコントロール | Bass:60Hz±10dB(300Hz) Treble:25kHz±10dB(5kHz) |
フィルター | Low:6dB/oct.(15Hz以下) High:6dB/oct.(9kHz以上) |
消費電力 | 160W |
外形寸法 | 幅410x高さ145x奥行370mm |
重量 | 7.2kg |
別売 | ラックハンドル AH-4A(1セット、¥2,500) |