SONY TA-DA3200ES
¥95,000(2006年11月21日発売)
解説
新開発の広帯域アナログパワーアンプを採用したマルチチャンネルアンプ。
パワーアンプ部には新設計のアナログパワーアンプを採用しています。
このアンプは、S-Master Proの開発の際に洗い出されたアナログ方式とデジタル方式のパワーアンプの音質の差に着目したもので、アナログ方式のパワーアンプが持つ「高域が細く濁りがち」「中域のフォーカス感が不足しがち」「低域が遅れがち」といった欠点を徹底的な改善を図っています。
高域の濁りの改善として、従来の測定方法では測定できなかったアンプ自体の発熱によって発生する動的な位相歪の改善を図っています。また、この歪の改善によって中域のフォーカス不足も改善しています。
低域の遅れに対しては、負帰還前の裸特性への対応策が施されています。
電源部には大型トランスを採用する事で十分な電源供給能力を得ています。
このトランスはコアにも音質を重視した電磁鋼板を使用し、さらに溶接する事で剛性を高めています。
重量のある電源トランスや内部基板を支えるため、シャーシの底部中央にビームと呼ばれる補強材を採用しています。
また、ヒートシンクにはsfヒートシンクを採用しており、放熱フィン一つ一つの異なる位置にリブを設ける事で共振を抑えています。
HDMI端子は入力2系統、出力1系統装備しており、入力は1080pまでの信号に対応しています。
また、リピータ機能を装備しており、HDMI端子に入力されたデジタル信号から音声ストリームを抜き出して再生できます。これによりPCM信号やドルビーデジタル/DTS/AACなどの圧縮ストリームをデコードし、スピーカーからマルチチャンネル出力するkと尾が可能です。
さらに、アナログ入力されたビデオ信号と、1080iのハイビジョン信号までをHDMIに変換して出力する事が可能です。
新開発のペアマッチング方式による自動音場補正機能DCACを搭載しています。
距離補正やチャンネルごとのゲイン補正などに加え、ペアマッチング方式では6バンドのパラメトリックイコライザーを用いた周波数特性補正の際に生じる位相回転による違和感を、左右独立した測定回路に特殊な処理を施す事で改善しています。
また、測定結果は3回分までメモリーでき、例えば「ソファの中央・右・部屋の中央」などの補正値を登録して呼び出す事も可能です。
音量補正にOPプロセッシング(Optimum Pre-amplification processing)を採用する事でS/N比を改善しています。
この方式ではボリューム調整に連動してプリアンプの利得を増減させています。小ボリューム時はプリアンプ部の利得も小さくS/N比を良好に保てます。また、パワーが必要な時はプリアンプの利得が大きくなる事で必要な出力を得ています。
OPプロセッシングはフルボリューム以外の全てのポジションでノイズを低減でき、実使用が想定される音量では10dBのノイズレベル低下を実現しています。
はんだには音質を重視した新開発の無鉛はんだを採用しています。
TA-DA3200ESはこのはんだを使用した第1号のモデルとなっています。
バイアンプ機能を搭載しています。
MMカートリッジに対応しています。
ワイヤレスリモコンが付属しています。
機種の定格
| 型式 | AVアンプ |
| 映像系機器(音声&映像)入力 | 5系統 |
| 映像系機器(音声&映像)出力 | 2系統 |
| 映像モニター出力 | 1系統 |
| S映像入力 | 4系統 |
| S映像出力 | 1系統 |
| S映像モニター出力 | 1系統 |
| コンポーネント映像入力 | 3系統 |
| コンポーネント映像出力 | 1系統 |
| HDMI入力 | 2系統 |
| HDMI出力 | 1系統 |
| デジタル入力 | 光:5系統 同軸:3系統 |
| デジタル出力 | 光:1系統 |
| オーディオ入力 | Phono MM:1系統 Line:4系統 7.1ch入力:1系統 |
| オーディオ出力 | Rec out:2系統 フロントL/R:1系統 センター:1系統 サラウンドL/R:1系統 サラウンドバック:1系統(L/R) サブウーファー:1系統 ヘッドホン:1系統 |
| 実効最大出力(4Ω/8Ω、JEITA) | フロント:150W+150W センター:150W サラウンド:150W+150W サラウンドバック:150W+150W |
| 定格出力(8Ω、20Hz~20kHz) | フロント:120W+120W センター:120W サラウンド:120W+120W サラウンドバック:120W+120W/td> |
| スピーカー適合インピーダンス | 4Ωまたはそれ以上 |
| 全高調波歪率 | フロント:0.09%以下(8Ω負荷、120W+120W、20Hz~20kHz) |
| 周波数特性 | Line:10Hz~100kHz ±3dB(8Ω、サラウンド/EQ全てOFF) |
| SN比(Aネットワーク) | Line:96dB(8Ω、サラウンド/EQ全てOFF) |
| 対応フォーマット | ドルビーデジタル ドルビーデジタルEX DTS DTS-ES マトリックス6.1 DTS-ES ディスクリート6.1 DTS 96/24 MPEG-2 AAC ドルビープロロジック ドルビープロロジックII ドルビープロロジックIIx DTS NEO:6 |
| サラウンドモード | ノーマルサラウンド シネマスタジオEX A/B/C ヘッドホンシアター バーチャルマルチディメンジョン ホール ジャズクラブ ライブコンサート(ライブハウス) チャーチ スタジアム スポーツ |
| トーンコントロール | フロントBass:±10dB(100Hz) フロントTreble:±10dB(10kHz) センター:Bass/Treble |
| ACアウトレット | 連動2系統 |
| 電源 | AC100V、50Hz/60Hz |
| 消費電力 | 400W |
| 外形寸法 | 幅430x高さ175x奥行430mm |
| 重量 | 約15.5kg |
| 付属 | ワイヤレスリモコン RM-AAL007 音場補正マイク |
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