
SONY STR-DB1070
オープン価格(¥90,000前後、2001年12月10日発売)
解説
新開発の32ビットDSPと6chパワーアンプを内蔵したAVレシーバー。
パワーアンプを6ch分搭載しており、サラウンドバックスピーカーを設置して6.1chサラウンドが再生できます。
また、バーチャルマトリックス6.1再生にも対応しています。
6ch分のパワーアンプ部全てに同一のパワートランジスタを採用しています。
スーパーオーディオCDなどの広帯域な信号に対応できるよう100kHzまでのレスポンスを確保しています。
ドルビーデジタルやDTSに加え、MPEG-2 AACフォーマットにも対応しています。
新開発の32ビットDSPを搭載しています。
STR-DB1070ではデコーダー機能と音場処理機能を併せ持ったタイプと音場処理に特化した2種の32ビットDSPを搭載しています。デコーダーのビット長が32ビットに高まった事と、内部の演算能力の向上によりデジタルシネマサウンドの表現力を高めています。
新開発の音量調整機能であるOPプロセッシング(Optimum Pre-amplification processing)を搭載しています。
この回路では、従来固定した値で設計されていたプリアンプ部の利得(増幅率)を必要に応じて変化させる事で実使用状態でのS/N比を大幅に改善しています。
2系統のアナログマルチチャンネル入力端子を搭載しています。
第1系統は6.1ch対応、第2系統は5.1ch対応となっており、これにより5.1ch出力のDVDプレイヤーとマルチチャンネル対応のSACDプレイヤーなどを同時に接続しておくことができます。
デジタル入力のアサインが可能です。
光3系統と同軸1系統のデジタル入力端子を、内蔵チューナー及びフォノを除き、使う入力機器に合わせて割り当てができます。
アナログピュアネスコントロール機能を搭載しています。
フロントパネルに設けられたアナログダイレクトボタンを押すと不要回路がバイパスされるとともに、それらの回路の電源部も停止します。
また、映像を伴わない入力ではアナログダイレクトボタンに関係無くビデオ回路の電源が停止する仕様となっています。これにより再生するソースに応じて不必要な回路を静粛な状態に保ち、音質を最大限高めています。
D/A変換部には全チャンネルに動作周波数を192kHzまで高めたD/Aコンバーターを搭載しています。
電源部には大型トランスを搭載する事で大容量を確保しています。
このトランスは高音質が得られるラップ詰め構造を採用しています。ラップ詰めとはコアを積層する際にE形とI形の鋼板を交互に重ねた構造で、磁路が断層的に切れている部分が亡くなるため磁束の漏れが減り、高音質に寄与します。
リアパネルに用いた部材の厚みを従来比で20%向上させており、剛性を高めて振動の影響を低減しています。
脚部には偏心インシュレーターを搭載しています。
このインシュレーターはシャーシと連結するビス穴をセンター位置を避けて設けた構造となっています。脚底から伝わる振動の位相を変えることで振動が相互に打ち消され、シャーシに伝わりにくくしています。
映像端子はコンポジット信号用の同軸端子に加えてS映像端子を搭載しています。
さらに、DVD/LDとTV/SATの2系統にはコンポーネント端子を搭載しています。
オンスクリーン機能を搭載しており、現在使用中のサラウンド効果やスピーカー設定などを接続したモニター画面に表示できます。
ワイヤレスリモコンが付属しています。
このリモコンは液晶表示とボタンを組み合わせて操作する方式となっています。また、バックライトを装備しています。
さらに、ソニーの他、主要メーカーのリモコンコードがプリセットされています。
機種の定格
型式 | AVアンプ |
映像系機器(音声&映像)入力 | 5系統 |
映像系機器(音声&映像)出力 | 2系統 |
映像モニター出力 | 1系統 |
S映像入力 | 4系統 |
S映像出力 | 1系統 |
S映像モニター出力 | 1系統 |
コンポーネント映像入力 | 2系統 |
コンポーネント映像出力 | 1系統 |
デジタル入力 | 光:3系統 同軸:1系統 |
デジタル出力 | 光:1系統 |
オーディオ入力 | Phono MM:1系統 Line:3系統 マルチチャンネル入力:2系統(5.1ch+6.1ch) |
オーディオ出力 | Rec out:2系統 フロントL/R:1系統 センター:1系統 サラウンドL/R:1系統 サラウンドバック:1系統 サブウーファー:2系統 ヘッドホン:1系統 |
実用最大出力(JEITA、6Ω) | フロント:150W+150W センター:150W サラウンド:150W+150W サラウンドバック:150W |
全高調波歪率 | フロント:0.09%以下(6Ω負荷、100W+100W、20Hz~20kHz) |
周波数特性 | Line:10Hz~100kHz ±3dB(アナログダイレクト時) |
SN比(Aネットワーク) | Line:96dB(サラウンド、EQ全てoff) |
サラウンドモード | ノーマルサラウンド シネマスタジオEX A/B/C セミシネマスタジオEX A/B/C ナイトシアター モノムービー ステレオムービー ヘッドホンシアター バーチャルマルチリア バーチャルマルチディメンション バーチャルセミマルチディメンション バーチャルエンハンスドサラウンドA/B デジタルコンサートホールA/B オペラハウス ジャズクラブ ディスコクラブ ライブハウス チャーチ アリーナ スタジアム ゲーム |
ドルビープロロジックインプットバランス | オート |
トーンコントロール | フロント、センター、サラウンド、それぞれ独自に調整可能 Bass:±10dB(中心周波数:99Hz~1kHz) Mid:±10dB(中心周波数:198Hz~10kHz、フロント、センターのみ) Treble:±10dB(中心周波数:1.0kHz~10kHz) 増減ステップ:1dB |
チューナー端子 | FM:75Ω不平衡型 AM:外部アンテナ端子 |
ACアウトレット | 電源スイッチ連動:2系統 |
電源 | AC100V、50Hz/60Hz |
消費電力 | 290W |
外形寸法 | 幅430x高さ161x奥行401mm |
重量 | 約13.2kg |
付属 | ワイヤレスリモコン RM-LP205 |