SONY STR-7045
¥75,000(1974年頃)
解説
ESシリーズの設計ポリシーを継承したFM/AMレシーバー。
高周波増幅回路には新開発のジャンクションFETを採用しています。安定した局部発振回路やFETミキサー回路によって優れた強電界特性や妨害排除能力を得ています。
IF部は7段構成となっており、6素子ソリッドステートフィルターを採用し、さらに5段構成のリミッター回路を備えています。
MPX回路にはローノイズFETと無調整コイルユニットを採用しており、歪率特性も良好で、熱や湿気の影響を受けにくい高信頼設計としています。
AMチューナー部はソリッドステートフィルターを含むトリプルチューンIFTを採用しています。
パワーアンプ部にはダイレクトカップリング方式による2電源、準コンプリメンタリー回路を採用しています。
プリアンプ部のイコライザーとフラットアンプには特に開発したNPN-PNP型ローノイズトランジスタを組み合わせた2段直結NF回路を採用しています。
トーンコントロール回路にはNF型を採用しており、素直な特性と低歪率を得ています。
調整は左右独立式で、Bass/Treble共に左右別々にコントロールが可能です。
ハイフィルターを搭載しています。
フロントパネルに外部入力端子を備えています。
機種の定格
型式 | オールシリコントランジスタFM/AMステレオレシーバー |
回路方式 | パワーアンプ 2電源 ダイレクトカップリングセミコンプリメンタリーSEPP回路 |
<FMチューナー部> | |
受信周波数 | 76MHz~90MHz |
感度 | 2μV(IHF) 1.6μV(S/N=30dB) |
S/N | 70dB |
キャプチャーレシオ | 1.5dB |
選択度 | 70dB(IHF) |
イメージ妨害比 | 70dB |
中間周波数妨害比 | 90dB |
スプリアス妨害比 | 90dB |
AM抑圧比 | 56dB |
周波数特性 | 20Hz~15kHz、±1dB |
歪率 | mono:0.2%(400Hz、100%変調) stereo:0.5%(400Hz、100%変調) |
セパレーション | 38dB以上(400Hz) |
アンテナ端子 | 300Ω平衡型 |
<AMチューナー部> | |
受信周波数 | 530kHz~1605kHz |
中間周波数 | 455kHz |
感度 | 48dB/m(バーアンテナ使用時) 20μV(外部アンテナ使用時) |
S/N | 50dB |
イメージ妨害比 | 60dB(1000kHz) |
IF妨害比 | 46dB(1000kHz) |
歪率 | 0.8% |
アンテナ | フェライトバーアンテナ 外部端子付 |
<パワーアンプ部> | |
ダイナミックパワー(IHF) | 145W(4Ω) 100W(8Ω) |
実効出力 | 1kHz、両ch駆動 50W+50W(4Ω) 40W+40W(8Ω) 20Hz~20kHz、両ch駆動 30W+30W(8Ω) |
高調波歪率 | 0.2%以下(定格出力時) 0.1%以下(1W出力時) |
混変調歪率(60Hz:7kHz=4:1) | 0.2%以下(定格出力時) 0.1%以下(1W出力時) |
ダンピングファクター | 50以上(1kHz、8Ω) |
<プリアンプ部> | |
入力感度/インピーダンス | Phono:1.8mV/47kΩ Aux、Tape1/2、REC/PB(入力部):140mV/100kΩ |
S/N比 | Phono:70dB以上(入力1.8mV、Bネットワーク) Aux、Tape1/2 REC/PB(入力部):90dB以上(入力140mV、Aネットワーク) |
出力レベル/インピーダンス | Rec Out:250mV/10kΩ REC/PB(出力部):30mV/80kΩ |
周波数特性 | Phono:RIAAカーブ±1dB Aux、Tape、REC/PB(入力部):10Hz~60kHz、+0 -3dB |
トーンコントロール | 低音:±10dB(100Hz) 高音:±10dB(10kHz) |
ハイフィルター | 5kHz、6dB/oct |
<総合> | |
使用半導体 | トランジスタ:56(FET含む) ダイオード:53 |
電源 | AC100V、50Hz/60Hz |
電源コンセント | Unswitched:1系統、500W |
消費電力 | 120W |
外形寸法 | 幅471x高さ157x奥行375mm |
重量 | 14.1kg、17.9kg(梱包含む) |