SONY PAS-70
¥300,000(1台、1980年3月21日発売)
解説
放送業務や屋外PAなどの業務用として開発されたモノラルパワーアンプ。
PA用として大出力を持たせつつ持ち運びを考慮に入れた小型・軽量設計がされています。
アンプ部にはPWM(Pulse Width Modulation)方式を採用しています。
また、増幅素子にはソニー新開発の高耐圧パワーMOS-FETを採用しています。
電源部には高効率と電圧安定度に優れたパルスロック電源PLPS(Pulse Locked Power Supply)を採用しています。
強制空冷方式を採用しており、高い冷却効果によって長時間使用でも安定した動作を確保しています。
また、保護回路は温度検出、DC検出、過負荷検出を搭載しています。
過酷な使用を考慮してアルミダイカスト製筐体を採用しています。
出力のピーク値が確認できる30W/100W/300Wのピークパワーインジケーターを搭載しています。
高感度設計に加え、レベルマッチング用として入力ボリュームコントロールを搭載しています。
機種の定格
| 型式 | モノラルパワーアンプ |
| 回路方式 | アンプ部:パルス幅変調(PWM)方式 電源部:パルスロック電源 |
| 最大出力 | 300W |
| 周波数特性 | 20Hz~20kHz ±1dB(8Ω負荷) |
| 高調波歪率 | 0.5%(1kHz、最大出力時) |
| SN比 | 90dB以上(入力ショート、20Hz~20kHz、BPF) |
| 入力端子 | キャノンXLR-3-31タイプ:1系統(平衡入力) 110号ジャック:1系統(平衡入力) |
| 入力感度 | -6dBs(可変 -6dBs~-∞) |
| 入力インピーダンス | 10kΩ |
| 負荷インピーダンス | 8Ω~16Ωのスピーカーに適合 ※ただし、2個の出力端子に接続したスピーカーの合計インピーダンス |
| ACインレット | パラレルブレード型 |
| 電源電圧 | AC100V、50Hz/60Hz |
| 消費電力 | 450W(最大出力時) |
| 外形寸法 | 幅145x高さ175x奥行440mm |
| 重量 | 約8kg |