Sonus faber MUSICA
価格不明(1台、1999年頃)
解説
6系統のライン入力とバッファード・レコード・アウトを備えたインテグレーテッド・アンプ。
ブートストラップ回路をダブルで配置してデュアルJ-FETによる安定性をさらに向上しており、位相ずれの無いノイズに強い入力段を構成しています。
電源部はオーディオ回路とは別基板とし、大型の出力段用ヒートシンクを介して配置することでオーディオ系への影響を低減しています。
また、大型大容量のトロイダルトランス、出力段用に15,000μFx2、電圧増幅段用に2,200μFx2の高音質キャパシターを採用し、さらに電圧増幅段、出力段は独立電源としてともにダブル・ブリッジ構成ダイオードによって整流、電源インピーダンス低減を図っています。
出力段には厳選されたMOS FETが採用されています。
また、出力段を含むオーディオ回路基板全体は、左右チャンネル・シンメトリカル配置とし、信号距離をできるだけ最短に保つことにより、ピュアな伝送を実現しています。
DCやショート、高温に対する保護回路を搭載しています。
フロントパネルにはイタリアンウォールナットの一枚板を採用しています。
シャーシは放熱効果を考慮したパンチング・グリルによるボンネットをしようし、ボンネットとシャーシの接触部にフェルト・テープで制振処理が施されています。
さらにアンプ全体は円錐メタル・スパイクによって3点支持としています。
入力セレクターはメカニカル方式で、信号距離を最短に保つよう入力端子近くに配置し、低入力インピーダンスの録音機器にも対応するバッファード・レコード・アウトを含む入出力系統を劣化を抑えて切換えています。
また、ボリュームには高精度なコンダクティブ・プラスティック素子を採用しています。
トップパネルのゴールド・メダルにはシリアルナンバーが刻印されています。
機種の定格
型式 | インテグレーテッドアンプ |
定格出力(20Hz~20kHz) | 100W/ch(4Ω) 50W/ch(8Ω) |
ゲイン | 28dB |
帯域幅 | 10Hz~50kHz |
THD | 0.0026% |
SN比 | 100dB |
ダンピングファクター | 500 |
消費電力 | 430W(最大) |
外形寸法 | 幅425x高さ155x奥行335mm |
重量 | 16kg |