Sonic Frontiers SFS-80
¥650,000(1992年頃)
解説
真空管の持つ電気的・音響的に優れた性質を現代のテクノロジーで引き出すために開発されたステレオパワーアンプ。
SFS-80はソニック・フロンティアとしては8世代目にあたるオリジナル設計を採用しています。
出力管にKT-99Aをプッシュプルで使用しており、入力/ドライバーは広帯域で再現力に優れた6DJ8の差動カスケード構成としています。また、出力トランスはグレイン・オリエンテッド・シリコンスチール・コアによるカスタムメイドの精密トランスを採用しています。
トータルのフィードバックはわずか9dBに抑えられています。
大型トランスや1,100μFのコンデンサーを中心とする電源回路には、低抵抗フィルター・チョークとポリプロピレン・シャント・コンデンサーを使用しています。
各種パーツには厳選を重ねた高級品を使用しており、MITのマルチキャップやVishay社製の抵抗、カルダス製配線ケーブル及びコネクターなどを採用しています。
その他にもソレン、ホルコ、エジソン・プライスなどのパーツを採用しています。
シャーシには#4-304という特殊な非磁性ステンレスを採用しています。
機種の定格
型式 | 管球式ステレオパワーアンプ |
出力 | 80W+80W(20Hz~20kHz) |
入力感度 | 0.95V(1kHz、80W) |
入力インピーダンス | 100kΩ |
出力インピーダンス | 8Ω(3.5Ω/14.5Ω可) |
全高調波歪率 | 2%以下(80W) |
周波数特性(1W、8Ω) | 3Hz~80kHz -3.0dB 6Hz~50kHz -0.5dB |
S/N比 | 87dB以上 |
ダンピングファクター | 12(8Ω) |
フィードバック | 9dB(8.0Ω) |
使用真空管 | KT-99A(KT-88使用可):4本 6DJ8:4本 |
消費電力 | 400W(50Hz/60Hz) |
外形寸法 | 幅480x高さ230x奥行370mm |
重量 | 32kg |