Anthem PRE-1
¥250,000(1996年頃)
解説
                    ソニックフロンティアのアンセムブランド第一作目に開発された管球式プリアンプ。
                    
                    回路全てに真空管を用いた純管球式となっており、ライン・ステージにはソブテック6922を使用しています。
                    
                    電源トランスからのノイズや振動を防ぐため、電源部はメインシャーシと切り離した外部構成としています。
                    また、整流には双2極管である5AR4を採用しています。
                    
                    ソフト・ターンオン機能を採用しています。
                    この方式ではフェラメントには常時通電しておき、スタート時に高電圧を徐々に加える事で動作を始めます。これにより回路へのストレスを減らし、長期にわたる安定した性能と長寿命を確保しています。
                    
                    回路基板のレイアウトはシグナル・パスの条件を常に一定に維持するとともに、最も必要なロードのすぐ隣にレギュレーターを配置するなど、ノイズ特性やスピード、ダイナミクスを考慮したレイアウトとしています。
                    また、デュアルモノラル構成となっており、フォノ回路からンライン出力に至るまでシグナルパスを可能な限り同一化し、基板上のリード線やトレースの長さまで一致させ、両チャンネルの条件を徹底して揃えています。
                    
                    電源部には11個のレギュレーターを採用しています。各チャンネルのフォノ及びラインステージに4個のレギュレーターを配置し、さらにメインの高圧レギュレーターには6個のスレーブ・レギュレーター(フォノ及びラインプリアンプのゲインステージに各1個)を配し、低歪率化と電源ノイズの排除を徹底すると共にチャンネルセパレーションの向上を図っています。
                    
                    フォのステージには6922と12AT7による2段構成を採用しています。
                    
                    コンデンサーにはMIT、ソーレン、WIMA,抵抗にはホルコやドラロリックなどの高精度なパーツを厳選して採用しています。
                    
                    外観にはブラックとシルバーの2種類のカラーバリエーションがありました。
			
機種の定格
| 型式 | 管球式コントロールアンプ | 
| ゲイン | Line:12/29dB(切替可) Phono:+48dB  | 
                    
| 入力インピーダンス | Line:50kΩ Phono:47kΩ  | 
                    
| 全高調波歪率 | 0.1%以下 | 
| 周波数特性 | 10Hz~85kHz ±0.5dB | 
| チャンネルセパレーション | 75dB | 
| S/N比 | Line:95dB Phono:75dB  | 
                    
| 使用真空管 | Sovtek 6922/6DJ8:4本 12AT7/ECC81:2本 5AR4/GZ34:1本(電源部)  | 
                    
| 外形寸法 | 本体:幅480x高さ134x奥行280mm 電源部::幅184x高さ134x奥行229mm  | 
                    
| 重量 | 本体:7.9kg 電源部:4.5kg  | 
                    
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