Sonic Frontiers Line2
¥600,000(1997年頃)
解説
SFL-2の技術や特徴を継承しつつより幅広い対応性と機能をもたせたLINEシリーズの管球式コントロールアンプ。
Line2ではLine1の特徴に加え、電源部と本体を分離した設計を採用しています。
分離設計によってオーディオ回路への影響を排除し、レギュレーションポイントの増加や高品位パーツのさらなる投入によって音質に磨きをかけています。
回路方式には管球式の完全差動型バランス回路を採用しています。
また、出力段はサーボによって安定した駆動を保証したDCカップリングとしており、高純度で強力な信号出力を広帯域にわたって実現しています。
ボリュームにはラダー型のデジタルコントロールボリュームを採用しています。
0.5dBステップで191段階のボリューム調整が可能となっています。
真空管には耐久性に優れた6922を6本使用しています。
スローターンオン機構とあいまって常に安定した動作を実現しています。
シャーシには高質量材を採用するとともにダンプを施し、高剛性化を計っています。
入力端子はバランス式2系統、シングルエンド4系統、テープ1系統を装備しています。
また、出力端子はシングルエンドと完全バランス式がそれぞれ2系統、テープ1系統を装備しています。
ヘッドホン出力にはヘッドルーム社の回路を使用しています。
オペアンプにはテープ・ループ同様にバーブラウン社製のOPA2604を採用しています。
プロセッサー入力を装備しており、ピュアオーディオとマルチチャンネルサラウンドの両立を可能にしています。
赤外線受光の外部化に対応しています。
ワイヤレスリモコンが付属しています。
フロントパネルにはゴールドとブラックの2色のカラーバリエーションがありました。
機種の定格
| 型式 | 管球式コントロールアンプ |
| 増幅度 | +18dB(1kHz、バランス出力時) +12dB(1kHz、シングルエンド) |
| 最大入力レベル | 8.0Vrms(バランス出力時) 4.0Vrms(シングルエンド) |
| 定格出力レベル | 2.0Vrms(バランス出力時) 1.0Vrms(シングルエンド) |
| 全高調波歪率 | 0.01%以下(20Hz~20kHz、バランス出力時) 0.01%以下(20Hz~20kHz、シングルエンド) |
| 周波数特性 | 2Hz~180kHz -0.5dB(2Vrms) |
| チャンネルセパレーション | 95dB以上(1kHz、2Vrms) |
| S/N比 | 92dB以上(2V、Aウェイト) |
| 使用真空管 | 6922/6DJ8:6本 |
| 最大消費電力 | 80W(AC100V、50Hz/60Hz) |
| 外形寸法 | 本体:幅480x高さ115x奥行360mm 電源:幅230x高さ100x奥行330mm |
| 重量 | 本体:9kg 電源:6kg |
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