
Sonab OA12
¥178,000(2台1組、1974年頃?)
解説
無指向設計のスピーカーシステム。
Sonabのスピーカーは、スピーカーから直接届く直接音だけでなく、壁や床、天井に反射して届く反射音による影響を研究して設計されています。
まず、可聴周波音の全帯域を全ての方向に均一に出すことが重要だと考え、高域用スピーカーを複数個使用しています。これにより部屋のどの位置でも同様に聴こえるようにしています。
そして、スピーカーを後ろの壁からどの程度離して設置するかも考慮しており、高域用スピーカーは少なくとも40cm離すと軽やかな響きを持って聴こえ、低域及び中域は壁のすぐ近くに置いた方が良い結果が得られたため、それに合わせたユニットレイアウトにしています。
また、スピーカーで行われる無響室での測定は反射音が考慮されていないため、実際に使用する際のスピーカーの特性としては不十分として独自の音響テストルームを作成して測定しています。このテストルームではスピーカーは壁に近い床の上に設置されます。そして壁や床は音を反射する設計となっていますが、もう一方の壁のみ無響室のような完全な吸音壁となっています。これによって実際に使用する部屋に近い特性を得ています。
低域には16.5cmコーン型ウーファーであるSC165を搭載しています。
このユニットには強力なマグネットとアルミニウム筒に巻かれ熱処理されたボイスコイルを採用しており、高能率、低歪、大入力を追求しています。
高域には5cmコーン型ツィータを2個搭載しています。
エンクロージャーは左右対称設計となっており、バスレフ方式を採用しています。
白とウォルナットの2色のカラーバリエーションがありました。
機種の定格
方式 | 2ウェイ・3スピーカー・バスレフ方式・フロア型 |
使用ユニット | 低域用:16.5cmコーン型(SC165) 高域用:5cmコーン型x2 |
周波数特性 | 35Hz~18kHz 42Hz~15kHz ±3dB |
インピーダンス | 8Ω |
最大許容入力 | 40W(DIN45573) |
内容積 | 18リットル |
外形寸法 | 幅200x高さ460x奥行340mm |
重量 | 7kg |
付属 | 接続用ケーブル(5m) |