SME 3010-R/3012-R
3012-R:¥120,000(1980年発売)
3010-R:¥88,000(1981年発売)
解説
名機3012を超えるため、各部をリファインして開発されたトーンアーム。
3010-Rは3012-Rのクオリティを保ちつつ最新プレイヤーとフィットするサイズに仕上げられています。
メインウェイト部のシャフトに平行移動することにより正確さを高めた新ラテラルバランス機構を採用しています。
このメカニズムはメインウェイト部の軸を横移動させる構造となっており、移動部がアームの支点に極めて近いため、支点に対して余計な負担をかけず、慣性の増加を防いでいます。また、適合カートリッジの重量範囲を広くとるという設計コンセプトにも一役かっています。
パイプアームの材質には高剛性ステンレス鋼を採用しています。
ステンレス鋼はアルミ合金に比べて約3倍もの強度を持ち、ねじれやたわみを防ぐだけでなく、共振に対しても強さを発揮しています。
2分割メインウェイトを採用しており、あらゆるカートリッジのセッティングが行えます。
水平バランス調整にはリードスクリュー方式を採用しています。
この方式ではリードスクリュフォロアーがガイドの働きをするため、ツマミを回すだけでメインウェイトが前後にスライドします。また、シェルの取り付け角度においてもコネクター部のスクリューを緩めるだけで行える設計になっています。
カーボンファイバーを用いたナイフエッジを採用しています。
別売オプションのフルイドダンパーFD-200に対応しています。
機種の定格
型式 | トーンアーム |
※仕様内の(L)(H)(T)(D)(R)(C)の位置は上の画像を参考 | |
2分割メインウェイト (カートリッジの重量/シェルを含む重量) |
1.5g~4.0g/9.5g~22.0g:フロントウェイトを外す 13g~26g/21.0~34.0g:フロントウェイトも使用 |
実効長 | 3012-R:307.3mm 3010-R:237.0mm |
スライドベース中心からターンテーブル中心まで(L) | 3012-R:294.1mm 3010-R:222.0mm |
スライドベース移動範囲 | ±12.7mm |
取付面からアーム最後部までの高さ調整範囲(H) | 最高:79.3mm 最低:60.3mm |
取付面からターンテーブル上面までの高さ調整範囲(T) | 最高:41.3mm 最低:27.0mm |
取付面から下方に必要な深さ(D) | 47.6mm |
バランスウェイトの移動のために必要な後方間隔(R) | 82.5mm |
ターンテーブル上面からダストカバー内側までの間隔(C) | 44.5mm |
別売 | フルイドダンパー FD200(¥13,500(1981頃)、¥16,500(1985年頃)) フルイドダンパー用交換オイル FD2013(¥2,100) |