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SME SPL-2HE
¥730,000(1987年頃)
解説
SPA-1HL開発で得た音質思想と回路理論を発展させて開発したコントロールアンプ。
増幅素子には双三極管ECC88を採用しています。
ECC88は高周波ノイズに強く、半導体とくらべて数段上の信号処理能力、優れた直線性とダイナミックレンジを持っています。このECC88を中心に設計し、一切色付けの無い音質を獲得しています。
ボリュームコントロールには超精密アッテネーターを採用しています。
このアッテネーターには銀接点の多段ロータリースイッチを使用し、音質・信頼性ともに厳選した超精密抵抗を取り付けることで左右のトラッキングエラーを極少に抑え、長期間にわたって音質劣化の少ない安定した可変性能を実現しています。
また、左右独立したトリムコントロールを採用しており、金接点ロータリースイッチと超精密抵抗を組み合わせることで音質に対する影響を排除しています。
6系統の新開発の入力セレクタースイッチを搭載しています。
入力端子のホット側とアース側を同時に切換えることにより、選択した音楽ソース以外の接続は外れた状態となり、他の機器からの音質への影響を遮断しています。
また、タイミングスイッチを設けることにより、入力セレクターの切換時にホット側とアース側をショートさせ、余分なノイズの発生を防止しています。
金メッキ端子を採用しています。
独立3ブロックのシャーシ構造を採用しています。
ハンドワイヤー配線による基板を採用しており、回路自体の音質劣化を防止しています。
シャーシに非磁性体シャーシを採用することでマグネティック・ディストーションを排除しています。
機種の定格
型式 | コントロールアンプ |
ゲイン | 12dB(1kHz) |
歪 | 0.04%以下(1kHz、1V) |
最大出力電圧 | 20V(1kHz、47kΩ) |
入力インピーダンス | 38kΩ |
電源 | AC100V、50Hz/60Hz |
消費電力 | 50W |
外形寸法 | 幅410x高さ110x奥行285mm |
重量 | 7.0kg |