
SIMAUDIO W-5
¥800,000(1997年頃)
解説
NON-NFB回路を採用したステレオパワーアンプ。
アンプの設計では一般的にNFBを用いて歪を低減しています。しかしNFBを用いるとスルーレート特性が悪化し、反応速度が遅くなったり、位相ずれが起きたり、スピーカー側で発生したエネルギーがアンプに取り込まれるなど、デメリットも見られるました。
この問題を解消するため、NFBを用いずに独自の回路であるルネッサンスサーキットを採用しています。
W-5ではプリアンプ側からDCが入力された際にDCレベルをゼロにするオフセット機能を搭載しています。
W-5は電源トランスを含めてLチャンネルとRチャンネルを全く同じものアンプが2台同一シャーシにマウントされた構成となっており、LchとRchの特性が同一になるよう設計されており、ブリッジモノラル接続が可能です。
電源部には1000VAのトランスを左右独立で採用しており、最大入力に対しても充分な余裕をもたせています。
このトランスは特別仕様となっており、鉄のコアは磁性体の方向性を揃えたものとなっています。
抵抗器はDale、コンデンサはWimaとCornell Dubillerを採用しており、出力トランジスタはMotorola製のものを採用しています。
スピーカーターミナルにはWBT社製のWBT-0735を採用しています。
w-5は販売時期によってフロントパネルのデザインが若干異なるようです。
MOONブランドのパネルデザインのものもあったようです。
機種の定格
型式 | ステレオパワーアンプ |
出力 | 180W+180W(8Ω、両ch駆動) 360W+360W(4Ω、両ch駆動) 720W(8Ω、ブリッジ接続モノラル時) |
S/N比 | 100dB(180W) |
ダンピングファクター | 500 |
入力感度 | 1.25V(250W) |
入力インピーダンス | 50kΩ |
外形寸法 | 幅490x高さ171x奥行530mm |
重量 | 29.5kg |