OTTO/SANYO TP-Q50
¥69,800(1980年発売)
解説
ダイレクトドライブ方式を採用したフルオートプレイヤー。
駆動方式にはダイレクトドライブ方式を採用しており、駆動モーターには20極30スロットの過飽和磁心型のブラシレスモーターを採用しています。
また、サーボ機構にはクォーツロックPLLサーボシステムを採用しており、1.9kgのターンテーブルと相まって高い回転精度を得ています。
トーンアームには軽量ストレートアームを採用しており、レコードの反りや偏心によって発生する超低域の不要振動に対してfoを移動させて抑圧するとともにトラッカビリティを向上させています。
また、アームにはアンチスケーティングコントロール機能を搭載しています。
フルオート機構はトーンアーム駆動専用のDCモーターを採用した2モーター方式を採用しており、各動作に対して確実でスムーズな動作を実現しています。
ヘッドシェルには共振を抑えたカーボンファイバーヘッドシャルを採用しています。
また、カートリッジにはMM型カートリッジであるMG-55を搭載しています。
スイッチ類には電子コントロールによるフェザータッチ式を採用しており、回転数やディスクサイズ、リピート等を切換られます。
キャビネットにはハウリングマージンの大きい高比重材であるBMC材を採用しており、外部振動による影響を抑えています。
機種の定格
| 型式 | レコードプレイヤー |
| <ターンテーブル部> | |
| 駆動方式 | ダイレクトドライブ方式 |
| 駆動モーター | クォーツPLLサーボ20極30スロットDCモーター |
| ターンテーブル | 31.2cmアルミ合金ダイキャスト製、1.9kg |
| 慣性モーメント | 330kg・cm2(ゴムシート含む) |
| 回転数 | 33・1/3、45rpm |
| ワウフラッター | 0.02%(WRMS)以下 |
| SN比 | 73dB(DIN-B) |
| 回転数調整 | ±2%以内 |
| <トーンアーム部> | |
| 型式 | スタティックバランスストレートアーム |
| アーム実効長 | 237mm |
| オーバーハング | 15mm |
| トラッキングエラー | ±1.5゜ |
| 針圧可変範囲 | 0~3.0g(0.1gステップ) |
| 適用カートリッジ重量 | 4g~10g(付属シェル使用時) |
| 付属シェル | 一体成形カーボンファイバー |
| キューイング | プランジャー式ビスカスダンプ |
| <カートリッジ部> | |
| 型式 | MM型(MG-55) |
| 使用針 | 0.6milダイヤ針(ST-55D) |
| 出力 | 2.5mV |
| 周波数特性 | 20Hz~20kHz |
| クロストーク | 20dB以上(1kHz) |
| 適正針圧 | 2.0g |
| 最適負荷 | 47kΩ、100pF |
| <総合> | |
| 付属機構 | 高さ可変アブソーバー アームエレベーション アンチスケーティング |
| 電源 | AC100V、50Hz/60Hz |
| 消費電力 | 10W |
| 外形寸法 | 幅440x高さ160x奥行379mm |
| 重量 | 8.9kg |